【銀魂3z】先生、だけど【坂田銀八】

白髪じゃないって何度言ったら分かるんだ ページ25

私の言葉を聞いた土方さんは「あーそんな話だったか」とかなんとか。興味ないのはまるわかりだけどもそんなことは気にせずに。




「…まぁそれで、どう思いますか？」


「……どうもこうもな」


「はい？」




「いやだってお前ェ、銀八が好きなんだろ」





……………うん？




「………ははは、やっだなー土方さん。とうとう頭までおかしくなりましたか」
「ぶっ飛ばすぞ」



勘弁してください、と頭を下げてから口を開く。



「何で私があんな白髪」


「知らねーよ。つーか俺が聞きてェ」


「いやだって…好き？とかそんな感じの感情って初ですよ。未体験ですよ。初体験ですよ」




…あれ、文脈的になんか先生を好きなのを認めた的な感じになってしまった。なんてこった。……なんてこった！




「だって相手に恋人が居たら嫌なんだろ？」


「まぁそう取れないこともないですね」


「話してる時間が嫌いじゃねェんだろ？」


「…まぁそう取れないこともないですね」


「だったらもう惚れてるしか選択肢がねーだろ」




「…………まぁそう取れないこともないですね」



…え、あれ。なんか土方さんの問いに思うままに答えていたらなんかなんかな感じになってしまった。……なに、つまりどういうことだこれ！


………いや、何。私もしかして、惚れてんの？あの先生に？




「じゃぁこれでお前の悩みは解決だな。さっさと帰りやがれ」


「いや酷くないですか」


「休日に人ん家押しかけて来といて何言ってんだ」





混乱真っ最中の私など知らないと言うのか、土方さんが特に興味もなさげに言っていて。…まぁそれもそうか。



確かに今日は休日だしな、と思い直して、渋々私は土方さん宅を後にした。

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