【銀魂】万事屋一の美少女は銀さんと恋仲です

大っ嫌い ページ28

いやいやいやいや、え？


何で叩かれたの私。


「てめ、何してくれてんだ！」


「言ったでしょ？最後だからって」


「意味わかんねーよ！」


「やっぱり私以外の人が中心にいるってのが許せなかったの。謝るつもりはないから」


じゃ、私そろそろ行くね、と理不尽な持論を振り回して出て行く莉愛ちゃん。


でも、


「待って、莉愛ちゃん」


言いたいことが、ある。


「莉愛ちゃんは散々ここの中心は私だとか言ってたけど、それは違う。

ここの中心は私じゃないよ。ただ単に皆が、好き勝手生きてるだけだよ。」


「は？」


「あと、何て言えば良いか分からないけど･･、中心が誰とかじゃなくて自分の中心は自分以外の何者でもないと思う。それともう一つ。

莉愛ちゃん、――――――大っ嫌い」


彼女の目を見ながらそう言う。



「･･私も、アンタなんか嫌いだ」



そう吐き捨てて今度こそ莉愛ちゃんは万事屋を出て行った。







「ったく、人騒がせな奴だったな」


「本当よ！増しては私の銀さんを盗ろうだなんて！！」


「いや銀さんはさっちゃんさんのものじゃ無いですけどね。強いて言えばAさんの･･」
「あ、そういえば私仕事入ってるんだったわ！銀さんごめんなさいね、もう行くわ」


「･･･僕の扱い、酷くないですか」

ぽん、と手を新八君の肩に置く神楽ちゃん。


「つーか大丈夫なのかアイツ。これから先あのまんまじゃやってけねーぞ」


そう言う銀さん。でもね、


「大丈夫だよ。」



さっき莉愛ちゃんが万事屋を出て行く時に見せた顔。


その顔は、今までよりずっと晴れやかなものだった。


私の思い込みかもしれないけど、そうだったと信じたい。



本当は、そんなに嫌いじゃなかったよ。


届かないけど、心の中でそう告げた。

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ラッキーキャラ

来島また子

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