【銀魂】不完全両想い【坂田銀時】

エピローグ的な何か ページ38

「････銀時、」


「何だ？」



声をかければ、いつも通りの間抜けツラで振り向くそいつ。



続ける言葉は、決まっていた。





「･･銀時、あたしって完璧？」


―――――――ねぇ、あたしって完璧なの？




過去に幾度かしたことのあるその問い。




昔、それに対して、完璧と言った人がいた。････その眼は憎悪等で溢れていたけど。



そして、昔。あたしを不完全、と言った奴もいて。･･･けれどもその眼は、優しさで溢れていた。




「何言ってやがんだ、お前が完璧なら俺なんかもう神の域だから」


―――――――はぁ？何処がだよ。不完全だ不完全。






「･･･あんたに聞いたあたしが馬鹿だった。」



なんて言いながらもその解答に安心してしまう。









いつだってあたし達は不完全で。


でもそんな自分を恥じることなどないのだ。



皆が居て、自分が居る。



それだけ考えて生きていけるというのが幸せというもの。




そしてあたしの場合、銀時が傍にいることでそれが数倍になるのだ。





銀時、とあたしを不完全と言ったその人に呼びかける。






「･････一緒に居てくんないと嫌だから」


「え、何急に素直になってんの？気持ち悪りーんだけど！」


「うっさいな、珍しいんだから黙って有り難く受け取っとけ！！」


「うわ、殴んなよお前！！･･････まぁ、居てやるけど」








―――――――――物語は、続いていく。









【完】

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