8 ページ9
あれから私たち軍人は、訓練をより激しくするようになった。
国のために、自分が生き残るために、そして仲間の命を救うために
ある夜、自主練をしようと射撃場に来たら、シャオロンもいた
二人きりで、しばらく気まずい空気が流れた。
「無能は、戦争に行くんか?」
突然、シャオちゃんが言った
「・・・・・・当たり前じゃないですか。幹部なんですから」
返答しながら銃の玉を放つ。見事にど真ん中にヒットした。・・・・・・私も上手になったな
「戦争に無能がいてもいなくても変わらんやろ」
私が自分を誉めていたとき、横から冷たい言葉を言うシャオちゃん。
・・・・・・無能、なんて言わないでよ、いい加減名前で呼んでよ
「むしろ足手まといや。邪魔だから戦いに来んな」
「・・・・・・無能でも、皆さんを庇う盾にはなれますよ。戦争に行かせてください」
「お前みたいなもろい盾なんていらんわ」
私を睨むシャオちゃん。怖くて、悲しくて、私の目には涙が浮かんでいた。それを隠すように、帽子をかぶり直して、また的を狙う。
シャオロンも黙って練習を再開させる
自主練を終えて部屋に戻ってもう一度シャオロンの言葉を聞いて考えたこと・・・私はこの軍に必要であるのか?
無能だから、シャオちゃんも助けられなかった置いて行った、ただの無能だから。そんなのシャオちゃんの言う通り、足手まといだ。
私のせいで、誰か大切な人を失うかもしれない。私の、せいで・・・・・
本当に、私は戦争に行かない方がいいのかな。
でも、やっぱり幹部だから出なければいけない。迷うな、自分。
油断するな、前を見ろ、行け。国民を、仲間を、君を、守るために────
270人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢小説好き - は?こんなん面白くないわけないやろサイコーでしたぁぁぁ!! (2023年1月4日 0時) (レス) @page22 id: ad36c9c049 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - #よにん。@変人カップル&str48&踊り子さん» ありがとうございます!! ステキナサクヒン……ホントウデスカ?アリガトウゴザイマス。(驚きすぎてバカになった模様) (2022年5月4日 17時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@変人カップル&str48&踊り子(プロフ) - 素敵な作品でした。面白かったです! (2022年5月2日 1時) (レス) id: db8200fcef (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - 00さん» ほ、本当に見に来てくださってる!?評価(?)ありがとうございます(´Д⊂ヽ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
00 - 読みに来ました~!とっても面白かったです!!最後、二人が前のように、いや前よりも仲が深まり、とても良い終わり方でした。最後のzmさんの一言も良いですね。 (2022年4月19日 21時) (レス) @page19 id: cf637bbb7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イチゴネコ | 作者ホームページ:ホームページとか作ってみたいなぁ
作成日時:2022年3月6日 16時