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それから数年後のお話になる。
あのあと2人は交際を始めどんどん仲はよくなった。そして付き合って5年たった冬の日に、
「A・・・・・・俺、絶対にお前のこと幸せにする。約束するわ。だから、俺と─────結婚してください」
と、プロポーズされAは泣きながらコクンと頷いた。
その約半年後になった今日、軍の小さな敷地で2人の結婚式があげられる。
「Aー!!」
「し、師匠!?来てくださったんですか!?」
「当たり前やろ!かわいい弟子の結婚式やで?来ないわけないわ!!」
純粋な笑顔のゾムを見て、あなたの方がかわいいですよ、とAは思った。
「俺たちも来ましたよー」
「あ、童貞組や」
「ど、どどどどどど、童貞ちゃうわ!!!」
エーミールさん、トントンさん、ロボロさんがゾムにキレる。
「しかし、A・・・・・・めっちゃウエディングドレス似合っとるなー」
「ロボロさん、ありがとうございます・・・・・・」
真っ赤な顔をして照れるAに、見てる童貞組の3人とゾムは胸がドキドキとした。
だが、そのAを含めた5人は後ろからの殺気に気づいていない。
「おい、お前ら・・・・・・いくらかわいいからって俺の嫁をとるんじゃねぇぞ」
「あ、シャオちゃん」
「なっ、とるなんてそんな!!」
童貞組・・・特にエーミールがすごい目付きで睨むシャオロンに否定する。そのあと4人は追い出され、シャオロンとAは2人っきりになった。
「シャオロン、カッコいいね・・・・・・」
「Aめっちゃかわええで。さすが俺のお嫁さんだわ」
「待って。その言い方恥ずかしい」
Aはさっきよりさらに顔が赤くなる。
「他の奴らのとこに行くなよ」
シャオロンはAに聞こえないようにボソッと呟いた。やはり彼もまだ少しツンデレである。
「ん、なんか言った?」
「何にも・・・っ、危ない!」
「え?」
階段を降りる途中、Aが足を踏み外し体が宙に浮く。地面につくギリギリのところで、シャオロンが見事キャッチした。
「っと、セーフ・・・・・・お前気をつけろや」
「あ、うん。ごめんシャオロン、ありがと。」
「ホンマにもう全く・・・・・・結婚式あげる前に死ぬとか、俺が許さねぇから」
セリフの後半はまた小声で言ったのだが、今度はきっちりAの耳に届き、完熟した苺のように
顔が真っ赤になる。
「さぁ、俺たちの式が始まるで。頑張れよ、A」
「う、ん・・・・・・」
力なく返事をした数秒後、元無能のAとシャオロンの結婚式が幕を開けた
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夢小説好き - は?こんなん面白くないわけないやろサイコーでしたぁぁぁ!! (2023年1月4日 0時) (レス) @page22 id: ad36c9c049 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - #よにん。@変人カップル&str48&踊り子さん» ありがとうございます!! ステキナサクヒン……ホントウデスカ?アリガトウゴザイマス。(驚きすぎてバカになった模様) (2022年5月4日 17時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@変人カップル&str48&踊り子(プロフ) - 素敵な作品でした。面白かったです! (2022年5月2日 1時) (レス) id: db8200fcef (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - 00さん» ほ、本当に見に来てくださってる!?評価(?)ありがとうございます(´Д⊂ヽ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
00 - 読みに来ました~!とっても面白かったです!!最後、二人が前のように、いや前よりも仲が深まり、とても良い終わり方でした。最後のzmさんの一言も良いですね。 (2022年4月19日 21時) (レス) @page19 id: cf637bbb7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴネコ | 作者ホームページ:ホームページとか作ってみたいなぁ
作成日時:2022年3月6日 16時