14 ページ15
.
「大先生!!!」
私の大声が救護室に響く。肩が跳ね上がり、驚く大先生。
「あ、Aちゃん・・・・・・・・・」
震えるその声は小さくて、深刻そうな顔を伏せて私のところに歩いて来る。まさか、と思った
大先生、「絶対死なせない」って言ったじゃないですか?ねぇ、ねぇ・・・・・・嘘、でしょ・・・?
「シャオ、ちゃん・・・・・・」
ポタポタと、涙が床にこぼれ落ちていく。大先生のせいじゃない、完全に私のせいだ。
あのとき、油断しなければ・・・・・・死んでなかったんだ
後悔しても、もう遅い。シャオロンは、もう・・・・・・もう
大先生はまだ何も言ってないのに、私は大泣きしてしまった。
「ごめんな、Aちゃん。シャオロンはついさっき・・・・・・」
そのとき、だった
「おい大先生!!!でたらめ言うなや!」
救護室の後ろから突然、聞き覚えのある声が聞こえた
振り向くと立っていたのは、顎まである茶色い髪に豚の髪飾りをつけてた。その人は─────
「あ、シャオロン、起きたんか?せっかくここまで騙せたのになぁ」
「お前後でしばくぞ・・・・・・うおおっ!」
私は思い切り、シャオロンの体に飛び込んだ。涙がまた流れ出す
「うわあああああああああああ!!!!!」
こんなに泣いたのは、何年ぶりだろうか?人の目も気にせず、ひたすら泣いた
生きてた、生きてた・・・もう、会えないかと思った・・・!
「Aちゃん、大胆やな〜」
ニヤリと笑う大先生を無視して、シャオロンはギュっと私を抱き締めた。これには大先生も驚く。
「ただいま、無能。無事でよかったわ」
「シャオちゃん・・・・・お帰りなさい!!」
抱き締め会う2人を、綺麗なオレンジ色の朝日が照らしてくれていた
270人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢小説好き - は?こんなん面白くないわけないやろサイコーでしたぁぁぁ!! (2023年1月4日 0時) (レス) @page22 id: ad36c9c049 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - #よにん。@変人カップル&str48&踊り子さん» ありがとうございます!! ステキナサクヒン……ホントウデスカ?アリガトウゴザイマス。(驚きすぎてバカになった模様) (2022年5月4日 17時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@変人カップル&str48&踊り子(プロフ) - 素敵な作品でした。面白かったです! (2022年5月2日 1時) (レス) id: db8200fcef (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - 00さん» ほ、本当に見に来てくださってる!?評価(?)ありがとうございます(´Д⊂ヽ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
00 - 読みに来ました~!とっても面白かったです!!最後、二人が前のように、いや前よりも仲が深まり、とても良い終わり方でした。最後のzmさんの一言も良いですね。 (2022年4月19日 21時) (レス) @page19 id: cf637bbb7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イチゴネコ | 作者ホームページ:ホームページとか作ってみたいなぁ
作成日時:2022年3月6日 16時