【d!】大好きやで、無能。【sha】

12 ページ13

.








「危ないっっ!!!」





一瞬のことだった。私は誰かに押し倒された

横を見ると、コネシマさんが青ざめた顔でこちらを見ている



────何が起きているの･･････?


混乱しながら地面から立ち上がるときに、私を押し倒した人の顔が見えて私は頭が真っ白になった














「シャオロン･･････!?」









シャオロンが、シャオロンが、シャオロンが･･････血を流して倒れていた

同時に、シャオロンの前で倒れているさっき殺したライフルを持っている奴を見て、全てを理解した




───死んだと思った敵が、油断している私を狙ってたこと



───それを、シャオちゃんが庇ってくれたこと



───シャオちゃんは、もうすぐ死ぬこと




全て･･････理解できた



自分を殴りたい

あんなに師匠に油断するなって言われたのに。君を守るって、心で誓ったのに･･････

私のバカ、バカ、バカ!!





「ボーッとするなA!!お前はシャオロンを大先生のところに運べ、早く!!!」


「･･････はいっ!!!」


コネシマさんの指示で、私はシャオロンを抱えて走り出した



シャオロン、ごめん。


君の言う通り、私は無能だよ。本当に、ごめん、ごめん、ごめんね。




こんな無能でごめんなさい

13→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す