1 ページ2
.
「・・・・・・A先輩、A先輩!」
名前を呼ばれ、ゆっくりと目を開けると、目の前にはショッピ君がいた。
・・・・・・あれは、昔の夢か。
それにしても、相変わらず、イケメンな顔してるなぁコイツは。
「起きました?・・・・・・って、なに俺の顔ジーっと見てるんですか?」
「ん?いや、イケメンだなーって思ってただけだよ。」
ただ本当のことを言っただけなのに、ショッピ君は顔を真っ赤にしてしまった。
「フフッ、照れてるかわよ。」
「・・・・・・先輩ってイケメンですよね。本当に女なのか・・・」
「ショッピ君、今しれっとバカにしたねぇ??殴るよ?」
「そんなんだから、せっかく顔がいいのにモテないんですからね?」
さらに煽るショッピ君の顔面に、私は一発おみまいしてやった。
「いってぇ!!ちょっとからかっただけやないっすか!?」
「ショッピ。君は乙女の硝子の心を粉々にしてくれた。よって、少し体罰を食らわせてやったんだ。」
「・・・・・・とにかく行きますよ。」
私は頬を抑えるショッピ君と一緒に食堂へと向かった。席にはもうみんな座っていた。
「A。今日はずいぶん遅かったな。」
「あー・・・・・・昔の夢を見ていたんですよ。すいませんって。」
「昔の?どんな夢やったん?」
私の隣に座っている大先生が聞いてくる。私は、右斜め前に座っている、さっきの夢に出てきた幼なじみ、シャオロンを数秒見つめてから答えた。
「秘密です。」
「なんやねん今の間は。ま、ええか。」
私は、私とシャオロンの関係のことを秘密にしている。理由はただ単に話すのが面倒だからだ。
シャオちゃんは、多分私のことを覚えていると思う。ていうか、覚えていてほしい。
・・・・・・でも、
「おい、無能。そこの塩とれ。」
シャオロンは、昔のように、Aとは呼んでくれない。なぜか私のことを無能と呼ぶ。
理由は私の夢であったように、私が、シャオちゃんを置いて、逃げたから。
それが許せないんだと思う。ごめんね、シャオロン。本当に、ごめん・・・・・・
「どうした、無能。塩は?」
「あ、ごめん・・・じゃない、ごめんなさい。はいどうぞ。」
「シャオロン、何でAのこと無能って呼ぶん?全然有能やん。」
「そーだよな。めっちゃ強いで。コイツ。」
トントンさんとコネシマさんが、私を誉めてくれる。でも、シャオロンは無言で質問をスルーした。
ああ、シャオちゃん。ごめんね・・・・・
270人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢小説好き - は?こんなん面白くないわけないやろサイコーでしたぁぁぁ!! (2023年1月4日 0時) (レス) @page22 id: ad36c9c049 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - #よにん。@変人カップル&str48&踊り子さん» ありがとうございます!! ステキナサクヒン……ホントウデスカ?アリガトウゴザイマス。(驚きすぎてバカになった模様) (2022年5月4日 17時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@変人カップル&str48&踊り子(プロフ) - 素敵な作品でした。面白かったです! (2022年5月2日 1時) (レス) id: db8200fcef (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - 00さん» ほ、本当に見に来てくださってる!?評価(?)ありがとうございます(´Д⊂ヽ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
00 - 読みに来ました~!とっても面白かったです!!最後、二人が前のように、いや前よりも仲が深まり、とても良い終わり方でした。最後のzmさんの一言も良いですね。 (2022年4月19日 21時) (レス) @page19 id: cf637bbb7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イチゴネコ | 作者ホームページ:ホームページとか作ってみたいなぁ
作成日時:2022年3月6日 16時