プロローグ ページ1
私がまだ13歳くらいのときでした。
その時、私と、ある幼なじみの男の子は必死に小道を走っていました。辺りは焼け野原で、火薬の臭い匂いがしました。───いわゆる、戦争です。
私の住んでいた地域が、我々国とA国との戦いの戦場になってしまいました。
私と幼なじみは、その戦争から逃げ遅れてしまったため、周りでは軍人がたくさんいて、
見つかったら打たれて死んでしまう、という状態でした。
「シャオちゃん、大丈夫!?」
「大丈夫や、ちょっと転んだだけ。」
一緒に逃げていたシャオロンが道で足を崩して転んでしまいました。
私が手を差し出そうとした─────その時
バンッッッ!!!
大きな爆発音、そして爆風。私の前は煙が広がり、さっきまですぐそこにいた幼なじみは見えませんでした。
「シャオちゃん!!」
返事はありません。まさか・・・・・・シャオロン、死んじゃったの?
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!
「シャオちゃん!シャオちゃん!!!」
・・・・・・やはり返事はありません。まだもくもくと広がる煙で、シャオちゃんの姿は見えませんでした。
「お前、我々国の逃げ遅れた人か!?ここは戦場だぞ!?」
「大変だ、すぐに避難させねぇと。」
いつの間にか、後ろには我々国の軍人がいて、私をどこかへ連れてこうとしていました。
「いや!!離して!シャオロンが!!」
私がどんなにもがいても、軍人の人の力は強く、離してくれませんでした。
「かわいそうに。きっと、家族が戦争に巻きこまれてしまったんだよ。」
「早くここから出させてあげないとな。」
そう言って、この軍人は私をつれさらいました。
「やだ、やだ!!シャオちゃん!!!」
私は、大切な人と離ればなれになりました。
────あれから、9年後。私はA国に復讐するために、我々軍に入り、幹部にまで成長した。
そして、私は出会いました。
「・・・・・・シャオ、ちゃん・・・・・・?」
なぜか、死んだはずの君が、目の前で椅子に座っていた。
やっと、会えたのに──────
「無能、話しかけんな。とっとと帰れ。」
無能、なんて言わないでよ・・・・・・
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夢小説好き - は?こんなん面白くないわけないやろサイコーでしたぁぁぁ!! (2023年1月4日 0時) (レス) @page22 id: ad36c9c049 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - #よにん。@変人カップル&str48&踊り子さん» ありがとうございます!! ステキナサクヒン……ホントウデスカ?アリガトウゴザイマス。(驚きすぎてバカになった模様) (2022年5月4日 17時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@変人カップル&str48&踊り子(プロフ) - 素敵な作品でした。面白かったです! (2022年5月2日 1時) (レス) id: db8200fcef (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - 00さん» ほ、本当に見に来てくださってる!?評価(?)ありがとうございます(´Д⊂ヽ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
00 - 読みに来ました~!とっても面白かったです!!最後、二人が前のように、いや前よりも仲が深まり、とても良い終わり方でした。最後のzmさんの一言も良いですね。 (2022年4月19日 21時) (レス) @page19 id: cf637bbb7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴネコ | 作者ホームページ:ホームページとか作ってみたいなぁ
作成日時:2022年3月6日 16時