【銀魂】強制入団【神威】

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「お前、誰？」




問いかけられたその言葉。ただの言葉の筈なのに物凄い凶器に感じてしまう。




彼の黒い笑顔から放たれる殺気は異常だ。

私みたいな鈍感女にでも分かるくらい。



目の前に立っているニコニコ男。




恐らくこの男にぶつかってしまったらしい。




阿伏兎の忠告を聞いておけば良かったなぁ…だなんて。



(^о^)/








貴「いや…よそ者であります」




あはは…と尻餅をつきながら後退りをする。




この場から逃げよう、何もなかった事にしよう。




なんて甘い考えは通用しなかった様で。





「誰だって言ってんだよ。俺達の船にノコノコと入りこんでさ」




貴「え…えっとその…」




え、会議の為に…まあ男だらけの空間に私みたいなのがいるって誰もが疑問に思うだろうけど。


許可とって入ってるからいいよね？私。




「何様のつもり？」


どんどん顔を近づけてくるニコニコ。



何様のつもりって何様のつもりでもない。





落ち着け私。落ち着くんだ…


ヤバイけど。この状況は殺されそうな勢いだけど



自分らしく、通せ。




貴「どいてくれませんか？」




彼を睨み付けると私は跳んで後ろにバック転して尻餅の体勢から逃れた。




貴「あたし、これから会議があるんで。失礼します」





「君まさかシンスケの所の？」




貴「シンスケ…晋助様の事でしょうか？」


気軽に、しかも呼び捨てでシンスケと言う彼を疑う。親しい仲なのだろうか。





「やっぱりね。君、名前は？」



貴「はい？」



急いで去ろうとしたら、彼に声を掛けられた。





貴「私？」




「それ以外に誰がいるって言うんだい？」




周りには…阿…いない！？！？あの男逃げたなっ……！！



後で丁寧に処罰してやるっ…！！


仕方ない。




貴「A」




「へぇ…。俺は神威だ。適当に神威って呼んで」









頭の中洗濯機状態。



彼の発言に頭が混乱する。ついていかない。






貴「神威…？…神威って貴方のことですか！？！？！？」




「俺の事知ってたんだ。まあ知らなかったなんて言わせないけどね」



昨日まで知りませんでした。


しかも第七師団の団長さんなのに、他の人に比べれば小柄で細い。



本当に夜兎？いや夜兎である事には間違いないだろう。


貴「団長さん…ですよね？サボりの」




威「サボりのって何。第七師団の最強完璧団長さんで良いのに」



もういいわ。



貴「…そろそろなので」






威「俺も行くよ。行き先は一緒だからね」





貴「は…はぁ」



なんか…疲れそう。

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