特別 ページ44
あま「ねぇねぇAちゃん、前からずっと言おうと思ってたんだけどさ、」
いつものように、夕方天月さんの家に来てお話していると、ふと天月さんが口を開いた
天月さんに後ろから抱きしめられて座っている姿勢の私は、顔だけ天月さんの方に向けて彼の言葉を待った
あま「僕たちもう恋人同士なんだからさ、何か特別な呼び方決めない？ ほら、Aちゃんだってさ、いつまでも"天月さん"って呼んでるのも、なんか…あれじゃん？」
天月さんは、こてんと首を少し傾けながらそう言った
(特別な呼び方か………。確かに…いつまでも天月さん呼びじゃ、ちょっと他人行儀っぽいよね…)
天月さんの言葉を受けて、私はそんなことを思っていた
でもそれ以上に、"特別"と言われたことにこの上ない喜びを感じた
『…そ、そうですね！私たち、こ、ここ、ｺｲﾋﾞﾄ……ですもんね…！』
改めて言葉にすると、何か気恥しい気持ちになって、ついカタコトになってしまった
あま「…もうっ！Aちゃんが顔赤くするから僕まで恥ずかしくなってきたじゃん！！」
天月さんはそう言うと、ぼすっと私の背中に顔をうずめて、そのままぐりぐりと頭を擦ってきた
『で、でも…！改めて口にすると、なんか恥ずかしいじゃないですか…っ！』
あま「気持ちはわからなくもないけどさ！？」
天月さんはそう言うと、「…………でも、」と言葉を続けたため、私は不思議そうに彼のことを見つめていた
あま「もうキスもしちゃったよ？ "仲直りのちゅー"」
そして再び口を開いたかと思うと、にやっと笑ってそう言った
『なっ………///！？』
そんな天月さんの言葉に、私は何も言い返せなくなってしまった
あま「ねっ！じゃあさっそく呼び方決めだ〜！！」
『お、おぉ〜……？』
張り切っている天月さんに対して当然嫌とは言えず、私も天月さんの提案にのることにした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 262人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
如月木々(プロフ) - 初めまして！すごく面白かったです！も〜ドキわくしっぱなしでした！またお時間があるときに更新してくださいね(^-^)いつまでも待ってます (2019年8月19日 16時) (
レス) id: 78f4055aa5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりうた - 更新が止まってますぅぅぅぅぅ！！すごい面白いので、早く戻って来てください！！待ってます！ (2019年7月22日 16時) (レス) id: c6ad46fdd9 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます！戻ってきてください！楽しみに待ってます！ (2019年7月7日 8時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜(プロフ) - ふらわぁさん» うらたさんいいですよね！！めっちゃわかります！だから天月さんとうらたさんに取り合いをされるという俺得な感じで書いちゃったんですよね…(汗) わかっていただけてすっごい嬉しいです！ (2019年4月20日 20時) (レス) id: 21d5e627ad (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ - 私、歌い手さんめちゃくちゃ好きなんですけど最高でした！！私的にはもう、選べませんね！でも、個人的にはやっぱりうらたさんかなぁw (2019年4月4日 14時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桃菜 | 作成日時：2019年3月24日 11時
