歌い手様にはご注意を！？４【天月】

呼び出し ページ11

「天月、ちょっといい？」







天月さんとそらるさんが未だに言い合っている中、それを遮るように誰かが割って入った










『うらたさん…？』





声のする方を見ると、それはうらたさんだった





未だに天月さんの腕の中にいる私は、小さな声でそう呟いてうらたさんのことを見つめた





私の視線の先にいるうらたさんは、私の目線よりも
少し高い天月さんのことを見ていた








あま「………うん」





天月さんは少し間を開けて、ただ一言そう答えて私を抱きしめていた腕を解いた







『え、天月さん……？』





いきなり静かになった天月さんを不思議に思い、私は彼の名前を呼んだ








あま「ごめんね！ちょっとうらたさんに叱られに行ってくるわ〜！」





うら「おいｗ そんな誤解を招くような言い方すんじゃねぇ」






ふたりはそんな冗談を言って笑っていた






(さっきまでの不穏な空気は私の勘違いかな…？)







私はそんなことを思って、手を振って部屋を出ていく天月さんと、天月さんに次いで部屋を出ていくうらたさんの背中を静かに見送った

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