伝える ページ1
side 天月
今、行くから…!
あま「Aちゃん…!」
僕は、自分の気持ちを伝えると決心して玄関の扉に
手をかけた
『きゃ……!』
そして勢いよく扉を開くと、そこには驚いた顔をしたAちゃんの姿があった
『え、えっと………はい、Aですけど…』
Aちゃんは、戸惑いながらも丁寧にそう返事をした
あま「え…Aちゃん?どうしてここに…?」
僕は目の前の状況に理解が追いつかなくて、目をぱちくりとさせながら彼女に問いかけた
『私は…うらたさんに、天月さんが具合悪いみたいだからお見舞いに行ってやれって言われて来たんですけど…』
(うらたさんが…?それに、具合悪いって…)
彼女の言葉を受けた僕は、混乱して頭が全然回らなかった
『えっと…体調の方はもう大丈夫なんですか…?』
あま「え?あ、うん!全然平気…!」
僕は、とりあえずうらたさんの話に合わせておこうと思って彼女に笑顔を向けてそう答えた
『本当ですか?………はぁ、それならよかったです…!』
彼女はそう言うと、自分のことのように安心してほっと胸を撫で下ろしていた
そういうところも好きだ
他人のことなのに、まるで自分のことのように喜んだり、安心したりする心のあたたかさ
知ってる、
『…つ……さん…? あ……きさ…?』
ずっと前から…
『天月さんっ!』
(はっ………!)
僕は彼女に呼ばれて、はっと我に返った
あま「Aちゃん…?どうかした?」
僕は内心慌てていたが、これ以上彼女に心配をかけたくないため平静を装ってそう答えた
『い、いえ…あの、顔色があまりよろしくないようですが…本当に大丈夫ですか?』
彼女はそう言って心配そうに僕の顔を覗き込んできた
あま「え、あ、うん!だいじょぶだよ…!?
…あっ!そ、そうだ!もしよかったら家上がってく?」
『え………?』
(おいいいいい!!何言ってんだよ僕はぁぁぁ!!!)
いきなり「家上がってく?」なんて言うやつがあるかああああ!!
絶対変だと思われたでしょ!?
Aちゃんだって困ってるし!
早く謝らなきゃ……!
あま「あっ、ご、ごめんね!?いきなり…」
『はい!じゃあ少しだけ上がらせてもらっていいですか?』
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如月木々(プロフ) - 初めまして!すごく面白かったです!も〜ドキわくしっぱなしでした!またお時間があるときに更新してくださいね(^-^)いつまでも待ってます (2019年8月19日 16時) (レス) id: 78f4055aa5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりうた - 更新が止まってますぅぅぅぅぅ!!すごい面白いので、早く戻って来てください!!待ってます! (2019年7月22日 16時) (レス) id: c6ad46fdd9 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます!戻ってきてください!楽しみに待ってます! (2019年7月7日 8時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜(プロフ) - ふらわぁさん» うらたさんいいですよね!!めっちゃわかります!だから天月さんとうらたさんに取り合いをされるという俺得な感じで書いちゃったんですよね…(汗) わかっていただけてすっごい嬉しいです! (2019年4月20日 20時) (レス) id: 21d5e627ad (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ - 私、歌い手さんめちゃくちゃ好きなんですけど最高でした!!私的にはもう、選べませんね!でも、個人的にはやっぱりうらたさんかなぁw (2019年4月4日 14時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃菜 | 作成日時:2019年3月24日 11時