決定 ページ47
あま「てか話戻すけど、ほんとにどーする?w」
未だにお花が舞っている私の後ろで、天月さんがそう声をかけた
『あっ!それならもう決めました!』
あま「えっ!そうなの!?」
天月さんに声をかけられた私は、やっと我に戻って元気よくそう答えた
『はいっ!…あ………えっと、その………ま……く、ん…』
元気よく答えたものの、いざ言うとなるとやっぱり緊張してしまい思うように声が出なかった
あま「…え??」
天月さんは、やはり私の声が聞き取れなかったようでそう聞き返してきた
『あ、あの…………ま、…まー……くん…』
あま「まーくん?」
今度はちゃんと聞き取れるような声量で言えたため、天月さんの耳にも届いたようだ
しかし、返ってくる天月さんの声はどこか冷たい感じがする
(やっぱり……嫌だったかな…)
天月さんの声に、私は不安でいっぱいだった
『…あの……やっぱりやめ…』
あま「どうして?」
『え……?』
あま「どうしてそれにしようって思ったの?」
私の言葉を遮って、天月さんがそう聞いてきた
『え…?えっと………』
予想外の言葉に、私は戸惑ってしまった
そんな私に構わず天月さんは静かに私の答えを待っている
私は、喉の奥に何か詰まった感覚がして言葉を発することができなかった
決して、何も理由がないわけではない
(ただ……私は…………)
『自分だけの……"特別な呼び方"で呼びたかっただけなんです……』
あま「………………。」
『天月くんでも、あまちゃんでも、天月でも、つっきーでもない、私だけの"特別な呼び方"が欲しかったんです……』
これだけ言うと、私は静かに口を閉じた
これ以上話したら、何か熱いものが込み上げてきそうだったから……
私が口を閉じてから、天月さんは何も喋ろうとしない
(やっぱり…………迷惑、だったよね……)
私が、とうとう込み上げてくるものに負けそうになったその時───
ギュッ
『え……………?』
261人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
如月木々(プロフ) - 初めまして!すごく面白かったです!も〜ドキわくしっぱなしでした!またお時間があるときに更新してくださいね(^-^)いつまでも待ってます (2019年8月19日 16時) (レス) id: 78f4055aa5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりうた - 更新が止まってますぅぅぅぅぅ!!すごい面白いので、早く戻って来てください!!待ってます! (2019年7月22日 16時) (レス) id: c6ad46fdd9 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます!戻ってきてください!楽しみに待ってます! (2019年7月7日 8時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜(プロフ) - ふらわぁさん» うらたさんいいですよね!!めっちゃわかります!だから天月さんとうらたさんに取り合いをされるという俺得な感じで書いちゃったんですよね…(汗) わかっていただけてすっごい嬉しいです! (2019年4月20日 20時) (レス) id: 21d5e627ad (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ - 私、歌い手さんめちゃくちゃ好きなんですけど最高でした!!私的にはもう、選べませんね!でも、個人的にはやっぱりうらたさんかなぁw (2019年4月4日 14時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桃菜 | 作成日時:2019年3月24日 11時