【SERVAMP】君は何を探しているの【虚飾】

第３０話　人前で ページ33

「こんにちはー、城田真昼です」


大きなお屋敷のチャイムにそう呼びかける城田君。

すぐに門が開き、中へ通されました。


「…大きいですねー…」


「な。俺も最初来た時驚いたよ」


大体察していると思いますが、只今有栖院さんのお屋敷に来ています。


「こんな夢みたいな場所あるんですねー」


「おい真昼。なんでこいつもいるんだ…」


城田君の肩に乗っかっている猫さんからそんな声が聞こえました。


「クロ人前で喋るなって…って、岡山さん、こいつのこと知ってたっけ？」


「知ってますよー。３週間ほど前から飼っている猫さんですよね？」


「そうじゃなくて！」


分かっていますよ。吸血鬼さん、ですよね。




門から５分ほど歩き、やっとついたお屋敷の西側の扉。

そこが有栖院君の部屋らしいです。

私の家の２倍はありそうなお部屋ですね。大きい。






「ようこそお待ちしておりましたよ、真昼君……と、
岡山さん、でしたっけ？初めまして。よければひと肌脱ぎっ」


「脱ぐな変態！…どうも、有栖院御園だ。うちの変態が失礼したな」


「あっ…侵入者さん」


「誰がだ！」


いつの日か城田君を拉致した侵入者さんがいました。

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