２６曲目 ページ26
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「黒」の体が、綺麗に。
膝からストンと落ちる。
「またコレかよ。」
前回と同じ様な現象。
まだ２回目と言えど飽きていた。
話しも出来ないし・・・。
また自分の手を煩わせることになる。
・・・・仕方がない。
また、彼の腕を自分の肩にかけ
ゆっくり抱えながら立ち上がる。
・・・・の瞬間。
黒『・・・・ククククク』
俺は、「黒」の顔をマジマジ見つめる。
マントのフードに隠れる目元が、一瞬
光った気がし、その後すぐに聞こえた
以前と同じ、あの声。
あの、機械音の様な声。
黒『オマエノココロヲノゾイテヤロウカ？』
パッと手を離し、「黒」と距離をとる。
何だ、コイツ。
「黒」は、こうなる時の記憶が無いって言ってたな。
・・・・「メカ黒」だな。
黒『オマエ、ジブンヲアイシテホシインダロ？』
ゆらゆら・・・というか
ふらふら・・・というか。
そんな風に動きながら話す「メカ黒」。
「なんだよ、お前。「黒」とどういう関係だ。」
・・・・同一人物に向かって言う言葉じゃねぇよな
でも、明らかに「メカ黒」は「黒」と違う。
黒『ククク・・・
オマエ、コイツヲスキカ？』
「はぁ？意味わかんねぇよ。」
黒『コイツハスクワレナイ
スクッテクレルヒトガイナイ
ココロノナカハヒトリボッチ』
「は？弟いるじゃねぇか。」
黒『アレハステゴ
チモツナガッテイナケレバ
エンモユカリモナイ』
「・・・・まじかよ。
それ、俺が聞いちゃっていいワケ？」
黒『コイツハオマエニ
キョウミガアルヨウダカラ。
・・・・・ダガ。
カカワリタクナイナラキエロ
・・・・イマスグニ』
目は見えていないのに
射抜くような「メカ黒」の視線に
俺は一瞬鳥肌が立つ。
「・・・わけわかんねぇ。
・・・それを決めんのはお前じゃなくて
「黒」だろ？
お前にいちいち命令されたくはないんだよ。
ほら、お前が消えろよ。
シッシッシ。」
追い払う様に手を動かすと、「メカ黒」は
初めて顔を歪めた。
黒『・・・・。
ソウイッタヤツハ、ハジメテダ
オマエナラコイツノココロニ
ハナヲサカセラレルカモシレン
・・・・タノンダゾ』
「メカ黒」は、そう言い残して。
「・・・・ぅおぃ！」
やっぱり、膝から崩れ落ちた。
・・・にしても、花ってなんだよ。
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遙奏(プロフ) - 嵐軌龍 愛知さん» ありがとうございます！どうか、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。どうぞ、これからもよろしくお願いします☆ (2013年6月11日 18時) (
レス) id: bac5a87187 (このIDを非表示/違反報告)
嵐軌龍 愛知(プロフ) - すっごく面白いですね！次章期待してます！！！ (2013年6月11日 15時) (レス) id: 4a97d6072e (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年4月9日 0時
