２５曲目 ページ25
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「黒」に近づくと、綺麗なメロディーが聴こえる。
・・・・歌。覚えたのか？
あまりに完璧な歌詞とメロディー。
それに、コイツ・・・・。
「・・・・・おい。」
「黒」の真後ろで、声を掛けると
突然の事だったからかビクっと背中が跳ね
ゆっくりと、振り返る。
黒『・・・・いた。』
目をまんまるにして、俺を見る。
「お前。これもう歌えるのか？」
クイッと顎で、画面から流れる音楽を指す。
黒『うん。だって、始めから居たんだもん。』
小さく笑う。
・・・・って
「おま・・何時間居るんだよ。
・・・・さみぃだろうがよ。」
黒『うん。寒いけど。
・・・・この歌があったかいから。
だいじょうぶ。』
・・・・んなワケねぇだろ。
適当に作ってんだから。
「・・・ほら、もう終わったぞ。
どーすんだ。帰るのか。
・・・弟。待ってんだろ。」
黒『大丈夫。
さっき、迎え要らないってメールした。
電車で帰るよ。』
ふにゃっと笑う「黒」は、そう言って立ち上がり
駅の構内へと入って行こうと歩き出す。
・・・・このまま行かせたら。
ダメな気がした。
背中が、その猫背が。
小さくて、儚くて。
「・・・・おぃっ！！！」
・・・・・ほら、やっぱり。
俺は、「黒」に向かって駆け出した。
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遙奏(プロフ) - 嵐軌龍 愛知さん» ありがとうございます！どうか、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。どうぞ、これからもよろしくお願いします☆ (2013年6月11日 18時) (
レス) id: bac5a87187 (このIDを非表示/違反報告)
嵐軌龍 愛知(プロフ) - すっごく面白いですね！次章期待してます！！！ (2013年6月11日 15時) (レス) id: 4a97d6072e (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年4月9日 0時
