田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

#14 ページ16

マイキー視点


Aを後ろに乗せて向かってるのは三ツ谷とパー、ペーやんが通う学校。

実は昨日の夜、三ツ谷に新しく特攻服を仕立ててほしいとお願いしたらOKが出た。
だが明日は部活で学校に行くから、学校まで来てくれと言われたため向かっている最中だ。



ドラ「オイ、A。マイキーに掴まっとけ、振り落とされんぞ」


『大丈夫、馬より安定してるから平気』


ドラ「基準馬かよ」



ミラーでチラッと後方を確認すれば初めてのバイクにはしゃぐA。ずっと笑っててすげー楽しそう。



マイ「バイク乗ってんのそんな楽しい？」


『うん！都会でこんなに直で風感じれると思ってなかったもん！最高だ！』



兄貴がこの場にいたらすげー喜びそう。
それで長々とバイクについて語り始めそうだ。

この話を聞いたら喜んでバイクを見繕ってくれるんじゃないだろうか。今度話してみよう。
バイクのことならケンチンも絶対呼んだ方がいい。秘密裏に三人でやったら絶対楽しい。

そしてそのバイクにAが乗って、みんなと走らせたらどれだけ楽しいことだろう。

ま、チームに入ったからにはバイクはあった方が格好がつくし名案だと思う。


なんて考えながら走っていたら、もう三ツ谷のいる学校は目の前だ。




マイ「ケンチン、家庭科室どっちー？」


ドラ「確かあっち」


『家庭科室……？』



状況が飲み込めないAからはハテナがいっぱい見える。

その状況を面白がっていると、Aと目が合った。
『笑ってんじゃねーよ』と訴えられる。
ごめんって。微塵も悪いと思ってないけど。


コンコンとケンチンがノックすれば、三ツ谷が迎えてくれた。



三ツ谷「お、来たか」


ドラ「わりーな、部活中に押しかけちまって」


三ツ谷「今の時期は特に忙しくもねぇし平気だよ。で、特攻服を新しく仕立ててほしいってことだったよな。誰のを仕立てりゃいいんだ？」


マイ「コイツ」



ケンチンの後ろに立ってたAをずいっと三ツ谷の前に突き出す。

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