田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

#3 ページ5

A視点



他の手紙より割と新しく、キレイで差出人が一人しか書かれていなかった。
その人物は「佐野 万次郎」。

消印を見ればこの手紙を受け取ったのは2003年6月21日。
つまり1年以上前の手紙だ。
割と最近じゃないか、なんで忘れてるんだ私。

封筒の中身には手紙と写真が一枚入っていた。
何か思い出せるかと信じ、その手紙を読み進める。


"Aへ

久しぶり。今回は報告がある。
俺とお前も知ってるバジとケンチンと、
会ったことねー三ツ谷ってやつとパーちんってやつと、
一虎ってやつでチームを創った。その名も東京卍會だ！
俺は東京万次郎會の方がいいと思ったのになんでか
みんなに反対された。納得いかねー。
でも俺達はこのチームを一人一人がみんなの為に命を
張れるチームにしたいと思ってる。
そしてカッケー不良の時代を作りたい。
お前がまたこっちに来た時にはお前も東京卍會の
メンバーな。お前ケンカつえーもん。
総長の俺が決めたことだし拒否権ねーから。
それと結成日に撮った写真入れとく。
トップクがうらやましいなら早くこっち来い。

万次郎より"



手紙と一緒に入っていた写真を見て思い出した。
この写真の真ん中座る男こそ、この手紙の差出人の
佐野 万次郎ことマイキーだ。

そしてその顔を見てさらに思い出した。


あの記憶にいたのは、
兄のシンイチローくん、マンジロー、妹のエマちゃんに、
マンジローの幼馴染のケースケだった。
年齢的には9歳のときだ。

でもケンチンこと龍宮寺 堅はこの時には居なかった。
ということはマンジローと出会う前で、
数年後また私がこっちに来た時、友達となったドラケンと会ったのだ。



『思い出した……』



思い出した、けど。
あっちは私のことを覚えているのか？

#4→←#2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す