田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

#37 ページ39

A視点



蘭と竜胆とのやり取りの後、
帰路に着いていたら二人、違う中学の制服がいた。
周りの生徒は二人組から距離を取りチラチラ見ている。
見覚えのあるあの姿はケースケと、確か壱番隊の副隊長だ。




『何してんの、ケースケ』


場地「よォ、A！こーやって話すの何年振りだ！？」


『5年振りくらいかな？あの抗争の日から結構日あったのに全く話す機会なかったよね』


場地「マイキーがお前バブに乗せて走り回ってるからな。シンイチローくんから聞いたぞ」


『あー……』




思い返してみれば、この春休みほぼマンジローの後ろに乗せてもらってる。
ずっと誘ってくるマンジローもマンジローだけど、
誘いに乗ってしまう私も私だな、コレ。




『これは誘いに乗る私も悪い』


場地「おう」


『ちょっとは否定しろや』




こういう所ケースケは変わんないな。
オブラートって言葉勉強しようか。
カタカナを私に教えられるとかヤバいよ。
世も末かもな。



『で、何の用？』


場地「そーだ、話してぇ事あったんだワ。忘れるとこだった」


『中学生でその記憶力の衰え方大丈夫？記憶障害？』


場地「ンなわけねーだろ馬鹿」


『うっっわー、ケースケに言われたくない……』


場地「いちいちうっせーな！いいから来い！千冬ゥ帰んぞ」


千冬「うす」




なーんかケースケと話すと毎回話が不毛になるんだよな。
なんでなんだろ、ふっしぎー。
それで毎回ドラケンに怒られるんだよね。


千冬と呼ばれた壱番隊副隊長くんは律儀にケースケの後ろを
ついて行く。
めっちゃ信頼されてんだなぁ。
確かにケースケは馬鹿でやる事めちゃくちゃだけど、
なんだかんだ優しいやつだ。
浦島太郎だったら亀いじめてんの見逃せないタイプ。

そういや初対面のとき、
タメの男子から絡まれてた私を助けてくれようとしてくれた。
その時に優しいやつだなと思った。
ま、その男子は私が踵落とし決めて伸したんだが。


ん？
踵落とし……ケースケ……。
アッ。(#22参照)

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