謳歌 ページ16
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「なんっっで二人そんな仲良くなってんの!?」
無事呪霊を討伐した二人と合流して、いざ飯と息巻いていると悠仁が納得いかないとばかりに俺達を問い詰める。
呪霊と戦ったばかりなのに、元気だなと余所事のように思って、悠仁から顔を逸らす。そのまま流れるように伏黒の方をみて、視線があう。
『特に変わってないだろ』
「ああ」
「いーや変わったね!雰囲気全然ちげーし!」
仲良くなったというより、お互いに和解し始めただけだ。
やけに食いついてくる悠仁に首を傾げてると、隣の伏黒がヒソヒソと話しかけてくる。
「A、アイツっていつもあんな感じなのか?」
『いや、いつもはこんなめんどくさい彼女みたいなこと言わないんだけど…』
「名前呼び!!昨日あんな雰囲気悪かったのに打ち解けるの速くね!?いや二人が仲良くなってくれんのは嬉しいけど!」
お前だけには絶対に言われたくない言葉だが、まあ言いたいことは分かる。俺だってアレから寝て起きてでこんなに伏黒と話をするとは思わなかった。
ただ俺の想定よりも俺はチョロく伏黒は優しかったのだ。
「ちょっとアンタ達、話してないで早く行くわよ!人の金でシースー!」
「だからぁビフテキだって!」
飄々している釘崎に悠仁が駆け寄って、伏黒がそれを静める。同級生が悠仁含めて三人と聞いた時はどうなるかと思ったが、この様子なら学校生活は騒がしくはあるが安泰そうだ。遠巻きに眺めてホッと息をつく。
「何してんの、Aも行くよー」
『!はい』
五条先生に肩を押され、輪に入る。伏黒と同じく中を取り持って、サラッと自分は焼肉派だと告げておいた。それを釘崎がゲッと嫌な顔をし、悠仁は笑い伏黒は呆れる。五条先生がカラカラと笑いながら俺達を纏めて、車に乗る。
今は何も考えずに、この場を楽しもう。
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てふ(プロフ) - しゃけさん» ありがとうございます。結構尖った作品なので不安でしたが、好きになって貰えてとても嬉しいです! (9月8日 3時) (レス) id: cfa7e5adb6 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ - こんなにドストライクな作品初めてみました。とても好きです。 (9月7日 23時) (レス) @page24 id: a0f7c3b137 (このIDを非表示/違反報告)
てふ(プロフ) - 柴イヌさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。ご期待に添えれるよう頑張ります! (8月21日 12時) (レス) @page21 id: cfa7e5adb6 (このIDを非表示/違反報告)
柴イヌ - めっちゃ面白いです!続きが待ち遠しいです。作者様のペースで次回作待ってます! (8月21日 9時) (レス) @page21 id: a0f7c3b137 (このIDを非表示/違反報告)
ちと(プロフ) - へいさん» お返事遅れて申し訳ありません。大変嬉しいお言葉ありがとうございます! (2022年10月21日 1時) (レス) id: 20c14f813d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2022年8月31日 19時