43 ページ2
．
突然だけど私がこの世で嫌いな物を言います。
野菜とか雨とか色々ありますが、
何より私が嫌いなのは…
「……」
「……」
沈 黙 。
いや気まずいわ！！！
この空間なんなんだよ！！！
ほんの十数秒の筈なのにウン時間も居るような感覚になる。
相手に気付かれない様にチラリと横を見れば、
パリストンは口元に笑みを浮かべて前を向いていた。
壁を見て何が楽しいんだか…。
まさかまたチードルさんを虐める策を立てているとか！？？
なんて奴何だパリストン…と心の中で思っていると今まで黙っていたパリストンは徐に口を開いた。
「僕の顔に何か付いていますか？」
「エッ」
「そんな熱心に見られたら誰でも気付きますよ」
面白そうに笑うパリストンは私を見る。
横目で見ていた事に気付かれた私は
恥ずかしさと恐ろしさで顔が青ざめていった。
ば、バレてた〜！！？
何なのこの人。超能力者？いや皆そうか…()
どうやって気付いたんだろう、こわい。
「…本当に目２つだけですか？」
「えっ」
「えっ」
何を口走ってんだ私は！！！！
何が「目2つだけですか」だよ！当たり前だよ！！
もう、完全に私変な人じゃん！！
パリストンが相手のせいか調子狂うわ！
全部お前のせいだぞパリストン！！(理不尽)
私は咄嗟に「あ、ごめんなさい！つい…」と弁護するが、その言葉もつい、ってなんだよ私。とツッコミを入れる。
あまり関わりたくないのに…と項垂れているとパリストンはいきなり可笑しそうに笑い始めた。
オイなに笑ろっとんねん。
「面白い人ですね。
…流石ネテロ会長のお客様って所です。」
「はぁ…、」
「お陰で退屈しないで済みました。」
パリストンが変わらず嘘くさい笑みを浮かべた時、
エレベーターが押した階にやっと止まる。
「僕、沈黙苦手なんですよね〜」と言うパリストンは開いたドアに向かって歩いていった。
…いやお前も苦手だったんかい！
背を向けるパリストンが目に映り、
エレベーターのドアが閉まる瞬間。
パリストンは此方を振り向いて入って来た時と同様、ニコリと笑って私に会釈をした。
「"また"お会いしましょう、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 677人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナナシ(プロフ) - 好きすぎて禿げます。私ずっと待ってます！！！！！！(((( (2022年3月20日 17時) (
レス) @page6 id: 0758a4f248 (このIDを非表示/違反報告)
みな - やばい、めっちゃすきです()更新楽しみにしてます！！ (2020年11月21日 18時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - え、やばい好きです()更新頑張って下さいね！ (2019年8月12日 11時) (レス) id: b5dc69f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
katitimikan(プロフ) - カルト…はぁ…カルトはぁはぁ…かわいいぞカルト… (2019年3月10日 21時) (レス) id: 4ba1b6f085 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりかもめ(プロフ) - めっちゃ面白いです！！更新楽しみにしてます！Σ( '-' )無理をせず頑張ってください！応援してます！ (2018年11月27日 20時) (レス) id: ee1ccd9f95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななな | 作成日時：2018年7月3日 20時
