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『ねえ、お父さんって何でヒーローになったの』

『むずい事聞いてくるな、、』





いつだっけ。
私は小さくてまだお母さんも居て、珍しくお父さんも家に居て。

寂しいが故に飛び出た私の質問にお父さんは髪をガシガシと掻いた。
その様子を面白そうに見るお母さんの顔は幸せそうだった。



『まぁ…理由は色々あるけどな、』

『うん?』

『……"今"は大切な奴を守るためにヒーローになった』



大切な人、。

当時は何か分からなかったけど
今思えばそれは"私達"の事を言っていたんだと思った。









「…」

「お前、それはマズイって!!」



時間差で痛みがピリッと伝わる頰に私は少し顔を歪めた。

対する男子はしてやったり顔。
私は手を握りしめて其奴の顔を見た。




ねえお父さん。

私も守るために"個性"を使ったと言えば
みんなは校則破ってもゆるしてくれる?




「…これは、正当防衛だから。」

「は、」





破裂音が狭い教室に痛いほど響く。

黒煙と焦げた匂いと共に目の前に広がっていたのは
男子の数ミリ横の壁に大きな穴が空いていた。




「……二度とヒーローなんて、言わないで。」

「ヒッ…、」







自分でも驚くぐらいの低い声に
相手の男子は短い悲鳴を漏らした。



その後すぐに駆け付けた先生に私は職員室へ。
相手の男子は保健室へと連れて行かれた。

怪我をしたのは私なのにワザと的をヅラしたアイツは保健室。
理不尽だなぁ、と思うのとお父さんに迷惑を掛けてしまったという罪悪感が私の心を支配した。

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とた - 爆豪君がめちゃくちゃ理想のパパで、読む度にしんどいです‎߹𖥦߹ 大好きです……!!更新お待ちしています!! (2021年10月26日 23時) (レス) @page19 id: c64444001a (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年5月30日 12時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - かっちゃんパパめちゃ好きです!更新楽しみにしてます〜 (2018年6月6日 21時) (レス) id: b37c094aac (このIDを非表示/違反報告)
milk - かっちゃんのお父さん姿が理想過ぎて殺られました...(/_;)/~~大好きです!!!更新楽しみにしてます!!! (2018年5月31日 18時) (レス) id: 2e49390f17 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 読む度にかっちゃんの父親感に感動して泣きそうです… (2018年5月29日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななな | 作成日時:2018年5月25日 18時

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