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191. ページ12

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___。



移動の詳細は省きつつ。


あの後、ぼうっと戦意喪失したままの
デュースの袖をつまんで引きながら



やっとこさエース達が待つ
キッチンへと帰還した。






「おっ、帰ってきた帰ってきた。
随分遅かったじゃん、何かあったの?」




『ちょっとしたトラブルがね…


買い出しは無事に済んだわよ。
はいこれ、』




「あぁ、ありがとう。……うん?」






道中、呆然として何度も
袋を落としそうになったデュースに代わり
Aが手にしていた袋を差し出した。



トレイはそれを受け取りながら
ふと、きょとんとした表情をつくる






「ふなぁ……重てーんだゾ……」




「…どうしてこの袋と、卵の袋は別々だったんだ?」






同時に、よろよろと重たそうに
もう1つの袋を運んでいたグリムが



宙を浮かび、テーブルに下ろしたと同時、
力尽きたようにバタリと床に落ちた。






『大した事情じゃないの。1度購買に寄った時に、
ちょうど卵だけ買い忘れちゃって


グリム、お疲れさま』




「へえ、そうだったのか…」






疲労困憊なグリムを拾い上げながら
適当な言い訳を口にする。



疑問自体は些細な事だったからか、

応えられた返答にはあまり深く追求せず、
トレイは不思議そうに首を傾げただけだった






「___それじゃ、一気に仕上げよう。」






裏ごし済みの栗に
買ったばかりのクリームを注ぎ



必要な量のマロンクリームを作ってしまえば
手にあまった工程は残りあと僅か




焼きあがったタルトの生地に
クリームを高く盛り、崩れないように
トレイの魔法でやや冷やす。






『こっち、クリーム詰め終わったわよ』




「よし、じゃあ側面にそって絞ってくれ

バッグが普通より大きいから…
エース、手伝ってやってくれないか?」




「はーい、」






別途で作業をしていた
Aに指示を飛ばしながら、トレイは
即席のマロングラッセに手をかけた。



その最中 口にした言葉通り、
手に持ったところそのペストリーバッグは
通常よりも一回りくらい大きい。



その中にぎっしりと詰められた
マロンクリームが重みを主張する

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作者名:カフェオレ。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年10月5日 5時

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