. ページ31
その後は、凛の先輩、冴からの救助隊が凛を介抱し、応急処置の末、死神からは逃れられた。
月日は流れ、あれから半年がたち、外出を許可されたAは、入院している凛の病室へ向かった。
「凛、調子はどう?」
ベッドの傍にある丸椅子に座りながらそう聞いたA。だが、凛はこっちを見ず、窓の外を眺めていた。
「まぁまぁ」
「そ、さっき先生からもう時期退院してもいいって」
「おぅ」
「何かあるの?」
ずっと同じ方向を見る彼に疑問を抱いた彼女はそう聞いた。
「あー…、、」
そっと振り返った凛は少し耳を赤くしていた。そして、Aの手をとると彼女の目を見て言った。
「どんだけ帰りが遅くても、あん時みたいに雨が降ってても迎えに来てくんねぇか?」
口下手な彼のその思いが分かったAは頬を濡らし吹き出した。
「つまりプロポーズ?」
「うるせぇ」
「じゃあ…私は糸師Aになってもいいってこと?」
いたずらっぽく笑う彼女に凛は照れくさそうにまた窓の外を見た。
86人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まつの ちゃん、(プロフ) - あのね? まだ読めてないから 全部読んでから 感想めちゃ書くわ (10月21日 23時) (レス) @page1 id: 1cd20aa8bc (このIDを非表示/違反報告)
こひなた(プロフ) - マフィア…?! (9月16日 17時) (レス) id: 46c0e3a875 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:gipsofila | 作者ホームページ:http://https://www.pixiv.net/users/72619699
作成日時:2023年9月11日 21時