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一方Aは、動画を見たくないと言わんばかりに、離れられるだけ離れていた。音も聞こえないように、鼻歌を口ずさんでいた。

だがその時、


「おい!出ろ!」


先程のリーダー格の男がAの腕を掴んで強引に立たせた。


「は?!ちょ、触んないで!」


突然のことに抵抗できず、そのまま引きずるようにして連れていかれる。何かに追われるように男が急いでボタンを押すと、シャッターが降りだした。
半分ほど下がったところでAは目を見開いた。


「凛?!」


血だらけでほぼ立っていられない通常ならば状態でも、凛は走ってこちらに来ていた。


「クソが……」


Aが男に腕を取られている様子を見ると青筋を浮かべた凛。


「凛ッ、! 離しなさいよッ!」


腕を離すように抵抗するが、男は離すわけもなく。


「この距離なら近付けるまい。残念だったな糸師凛!」


高らかに笑うと男は、Aを連れて翻した。


「野郎ッ……」


と、その時、シャッターが降りるギリギリで凛は滑り込んできた。


「何ッ?!こっちだ!」


男はサッと横に曲がると、すぐさまエレベーターに乗った。
追いついた凛の目の前でスレスレでエレベーターの扉が閉じる。
悔しさを表情に出す凛にAは叫んだ。


「屋上よ!凛!」


閉まる前、扉の向こうから凛はふっと笑って見せた。

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まつの ちゃん、(プロフ) - あのね? まだ読めてないから 全部読んでから 感想めちゃ書くわ (10月21日 23時) (レス) @page1 id: 1cd20aa8bc (このIDを非表示/違反報告)
こひなた(プロフ) - マフィア…?! (9月16日 17時) (レス) id: 46c0e3a875 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:gipsofila | 作者ホームページ:http://https://www.pixiv.net/users/72619699  
作成日時:2023年9月11日 21時

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