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殴られて何時間が過ぎたか。凛はただ耐えていた。利き手の右腕は変な方向に曲げられても、額から血を流しても、彼はAに会うためにひたすら耐えた。そんな様子に、殴っている男は恐怖を感じ始めた。
「せ、先輩、こいつなかなか死なねぇっすよ!」
「糸師凛よ〜そろそろおめぇも限界だろ?」
ニヤニヤと気持ちが悪い笑みを浮かべながらそう言うが、男は嘘だろというように冷や汗が流れている。
「俺はまだまだ余裕だ。お前らの方が限界じゃねぇか?」
対して凛は余裕だった。
とその時、部屋のドアが激しく開き、片手に武器を持った男が入ってきた。彼らは、凛のいるところに駆け寄り、
「凛、行け」
男の1人は、凛に左利き用の銃を投げ渡し、そういった。
「冴…ッ」
「Aは無事だ。このビルのテッペンに居る。早く行け!」
よろよろと立ち上がる凛の前に敵は立ち塞がった。
「行かせるか!」
すると、一人一人確実に眉間に銃弾で撃ち抜いた冴。
「後ろは任せろ」
「あぁ」
凛は最後の力を振り絞るように銃を片手にAの元へと急いだ。
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まつの ちゃん、(プロフ) - あのね? まだ読めてないから 全部読んでから 感想めちゃ書くわ (10月21日 23時) (レス) @page1 id: 1cd20aa8bc (このIDを非表示/違反報告)
こひなた(プロフ) - マフィア…?! (9月16日 17時) (レス) id: 46c0e3a875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:gipsofila | 作者ホームページ:http://https://www.pixiv.net/users/72619699
作成日時:2023年9月11日 21時