5. ファーストキス ページ5
「や……やだっ」
咄嗟に自由になった両手でおそ松を突っぱねた。「おっと」とよろけながらも、おそ松は、Aから離れた。
「釣れねーな。この前まで一緒に飲むくれぇの仲だったじゃんか〜」
「まさか…私のことを騙してたの?」
「騙してねぇよ」
おそ松はもう一度Aに近づいた。
「騙してはない、ただ、『黙っていた』だけだ。」
「来ないで…!」
「抵抗してもいいよ?無駄だけどな」
ジリジリと迫るおそ松に、Aは逃げようとするが、おそ松の兄弟がその道を阻む。「ここにいろ」とチョロ松はAの首輪に伸びた紐を引っ張る。
「言ったじゃん。無駄だって」
「っ!」
とうとう、Aはおそ松に捕まった。
「お前は、『俺の玩具』」
おそ松はAの唇を指でなぞった。
「やめて…」
「いいじゃんキスくらい。経験あるだろ?」
「好きな人としたいから、あるわけないでしょ!?」
「はぁ?じゃ俺としよ。どうせ俺以外見ることないから」
キスされる寸前、Aは「でも!」と拒んだ。
「なんだよ」
「そこにいる人の誰か好きになったらどうするんですか!?」
「安心しろ、俺がボスだから」
おそ松は痺れを切らしたと言うように噛み付くキスをAにした。
嫌だ、とAは首を横に振るが、逃がさないと後頭部をガッチリと掴む。
そのままキスを続けていると、青のシャツを着た男がおそ松に合図した。
「おそ松、仕事だ」
「え〜兄ちゃんもうちょっとこうしてたーい」
「Aももう限界だろ」
「今回ばかりはカラ松に同感。おそ松兄さん行くよ」
「ちぇー、シコ松のくせに」
「あ゛ぁ゛!?」
おそ松は、チョロ松とカラ松を率いて、部屋から退出した。
「じゃ、いちまっちゃんたち、Aを頼んだよーん」
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まつの - へいへーい 、 リクエスト したやつ 書いてくれて ほんとありがと 、 今回も神作 すぎるし なんかさ あんたが 書く 小説 続きが 気になるって そそられる ような 終わり方してるの 、 まぢで やばいかんね。 (3月12日 17時) (レス) @page3 id: d77e41cfa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:gipsofila | 作者ホームページ:http://https://www.pixiv.net/users/72619699
作成日時:2024年3月12日 15時