3. ペット ページ3
気がつくと、どこか、知らないところにいる感覚がした。それに、少し揺れている、いや、荒々しい運転だった。でも、車のシートの上ではなく、人の上に乗っているような気がした。こっそりと、目を開けてみると、バチっと赫末と酷似した人物と目があった。
フッと笑った彼は、Aの目の上に手のひらを乗せた。
「着いたら兄ちゃんが起こすから」
赫末はそう言って、トントンとAをあやし始めた。それが、どこか、安心感があって、Aは眠った。
それを横から見ていた、緑のネクタイをつけた、真面目そうな面持ちの男は、「おそ松兄さん、そんな顔するんだ」といった。
「えぇ〜、シコ松どういう意味だよそれ」
「シコ松じゃねぇ、チョロ松!そんな愛でるような顔で女見たことねぇだろ」
「いっやぁ〜女としては見てねぇな」
おそ松は、Aの前髪を分けて、彼女の寝顔を見た。
「女っていうか、ペットだよな」
それを聞いた、ピンクのネクタイの男は、スマホで情報を確認しながら吐き捨てた。
「こっわ。シコ松兄さんより重症じゃん」
「んだとトド松っ!?」
「おそ松、そんなに大声を出したら、キティが目覚めるだろう?」
諭すようにイタイ発言をするカラ松に何も言い返せなかったおそ松は押し黙った。
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まつの - へいへーい 、 リクエスト したやつ 書いてくれて ほんとありがと 、 今回も神作 すぎるし なんかさ あんたが 書く 小説 続きが 気になるって そそられる ような 終わり方してるの 、 まぢで やばいかんね。 (3月12日 17時) (レス) @page3 id: d77e41cfa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:gipsofila | 作者ホームページ:http://https://www.pixiv.net/users/72619699
作成日時:2024年3月12日 15時