記憶その77 ページ32
『でも私には敵が多いから継承権があっても簡単には皇帝になれない。なるには多くの信頼できる仲間が必要なの。力になってくれる？』
興奮している様子だった皇女は今度は落ち着いてそう口にする
そこでやっと理解が追いついた
皇女は俺らに自分の専属騎士になれと
そして皇帝になる力になってくれと言っている
本気で言っとんのか？
今日会ったばかり、ましてやいつ裏切るかも分からん存在やぞ
それに奴 隷が専属騎士やなんて力になるどころか重荷にしかならんやろ
それなのに何でそんなに自信満々に言えるんや？
何で信頼しきった目で俺らを見るんや？
すると納得いかないのか護衛二人は少しムスッとした様子で言う
cn「な、何でですか？別に無理に護衛増やさんくても俺らがおるやないですか」
syp「そうですよ。それに陛下がお許しになるかどうか……」
『なんで？お父様もいっぱい護衛はいるじゃない。どうせ成人になったら新たに何人か選ばないといけないんだし今決めておいても損はないでしょ！それに許してもらえなくてもお許しになるまで説得するわ！』
cn「それは、そうやけど……」
syp「………」
あっけらかんと答えた皇女に、二人は納得したようなしてないような顔をする
二人だけじゃない、皇女以外の全員が皇女の言った言葉に納得できていない
俺の中にはまた怒りのようなものが湧き上がり、やっとの事で声を絞り出す
tn「何言ってんねん。俺の話聞いとったやろ？俺達は貴族を恨んどるんや。お前ら皇族を殺すかもしれんぞ」
『どうして？さっき私の事は恨んでないって言ったじゃない。それとも慰める為の嘘だったの？」
tn「いや……嘘や…ないけど」
正論を言われ口ごもる
確かに恨んでないって言ったのは嘘やない
でもそう言ったからって信じれる根拠はどこに もないやろうが
自然と拳に力が入る
tn「俺達のこと疑わんのか？なんでそんなに信用しとるんや。今は良くてもいつか裏切るかもしれんやろ」
『疑うって今しなきゃいけない事？裏切られた時はまたその時考えればいいわ。それに私、良い人を見分けるの得意なの！だから貴方達を信じる！』
そう言って皇女はいたずらっぽい笑みを溢す
全然理由になっとらん……
そんなんで人を信じられるんか
『それに信じるのは、私じゃなくて貴方達の方よ。私が信じても、貴方達が私を信じてくれなきゃ意味がないわ。』
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ごまプリン(プロフ) - 紗由さん» はじめまして！ありがとうございます！作りたての時から書きたいなと思ってたので面白いと言っていただけて良かったです！次の過去編も楽しんでもらえるよう頑張ります！！ (2021年6月7日 22時) (
レス) id: 6ebd880c68 (このIDを非表示/違反報告)
紗由(プロフ) - はじめまして。こんにちは。夢主ちゃんの過去編面白かったです！学校で朝通知がきて放課後までずっと楽しみでした!tntnさんたちの過去編も楽しみにしてます！ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 0ea605d8d3 (このIDを非表示/違反報告)
ごまプリン(プロフ) - CO2さん» ありがとうございます！大好きと言ってもらえてめっちゃ嬉しいです！！亀さん更新は中々直りませんが（泣）完結に向けて頑張ります！！ (2021年1月11日 14時) (レス) id: 6ebd880c68 (このIDを非表示/違反報告)
CO2(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品大好きなので、亀更新でも続きを書いてくださるだけで凄く嬉しいです！！これからもごまプリンさんのペースで無理なく更新していってください(o_ _)o (2021年1月11日 6時) (レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまプリン | 作成日時：2020年12月29日 2時
