記憶その72 ページ27
zm「う、う、………うまい！！」
tn「はえ？」
急に立ち上がったゾムに情けない声をあげる
ゾムは目をキラキラと輝かせ、興奮した様子で続ける
zm「何やこれ！！こんなの初めてや！口いっぱいにパンの味が広がってめっちゃうまい！！」
そう言いながらゾムはあっという間にパンをたいらげる
zm「なあなあ！！もう一個食べてええ？」
『！！、うん！たくさん食べて！』
皇女はそう言ってパンを手に取るゾムを見守るように微笑む
次々にパンを口に運ぶゾムを見て我慢できなくなったのか、シャオロン達はずるいと声を上げパンに近づく
sha「ゾムだけずるいぞ！俺も食べる！」
tn「おい！お前ら！」
gr「………」
声を出して止めるもシャオロン達は次々にパンを手に取り口に運ぶ
kn「ほんまや！何やこれめっちゃうまい！！」
ut「僕こんなん食うたの初めてやわ」
os「甘くておいしいめう〜」
ht「ほらロボロ、ゆっくり食べて」
『そうでしょそうでしょ！おいしいでしょ！
うちのシェフは一流なのよ！！』
sha「シェフって奴すげぇな！」
いつの間にか皇女の周りに和気あいあいとした空気が流れる
こいつら完全に俺が言った事忘れとるやろ
あれだけ警戒しろって何度も……
そういえば、こいつらの笑った顔久しぶりに見たな
最近までこいつらがこんなに活き活きと話す姿あったやろうか
全部、皇女が来てから……
いやいやいや、何流されとるんや
俺がしっかりしなあかんのに
忘れるな、アイツは貴族や
大嫌いな貴族なんや
でも、所詮奴 隷の俺達は権力には敵わない
シャオロン達はパン食べてもうたし、どうしたら……
だがおかしい事に、すぐに言われると思った要求は中々皇女の口から出ない
なんや？要求が目的じゃないんか
なら、何が目的で俺達に……
すると皇女は俺とグルッペンの所へ来て、パン2つを持った両手を突き出す
『パン食べないの？』
tn「え」
『あなた達はパン食べないの？』
tn「っ……い、いらん！貴族が持ってきた物なんて誰が食べるか！」
自分にも言い聞かせるようにそう言うと、皇女はあからさまにシュンとした顔をする
『えー、おいしいのに………あ！そうだ！あなた達名前は？』
そんなん教えるわけ……
kn「はいはいはい！！俺コネシマ！」
tn「おい！」
sha「別にええやん！こいつは悪いやつちゃうよ。あ、俺シャオロン！それとそこのしかめっ面しとる二人はトントンとグルッペンや」
なっ、俺達の名前まで……！
『そう、よろしく！トントン！グルッペン！』
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ごまプリン(プロフ) - 紗由さん» はじめまして！ありがとうございます！作りたての時から書きたいなと思ってたので面白いと言っていただけて良かったです！次の過去編も楽しんでもらえるよう頑張ります！！ (2021年6月7日 22時) (
レス) id: 6ebd880c68 (このIDを非表示/違反報告)
紗由(プロフ) - はじめまして。こんにちは。夢主ちゃんの過去編面白かったです！学校で朝通知がきて放課後までずっと楽しみでした!tntnさんたちの過去編も楽しみにしてます！ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 0ea605d8d3 (このIDを非表示/違反報告)
ごまプリン(プロフ) - CO2さん» ありがとうございます！大好きと言ってもらえてめっちゃ嬉しいです！！亀さん更新は中々直りませんが（泣）完結に向けて頑張ります！！ (2021年1月11日 14時) (レス) id: 6ebd880c68 (このIDを非表示/違反報告)
CO2(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品大好きなので、亀更新でも続きを書いてくださるだけで凄く嬉しいです！！これからもごまプリンさんのペースで無理なく更新していってください(o_ _)o (2021年1月11日 6時) (レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまプリン | 作成日時：2020年12月29日 2時
