記憶その69 ページ24
吹き出したのが合図かのように何人かが声を上げて笑い出す
sha「あははは！！なんやあの女！面白すぎんか！！」
kn「夢が平民になることて、ウーフフフフ！
アーッハッハッハッ！！おかしいやろ！」
シャオロンとコネシマは腹を抱えて笑い転げる
ut「ゾム、姫さんに笑われてしもたなぁ」
zm「う、うるさい！しょうがないやろ我慢できんかったんや！」
os「食べ物持ってくるって言っとったけどどんなの持ってくるんやろか」
ht「パーティーって言ってたしきっと豪華なものだよ」
kn「ロボロ待っとき、今姫さんがうまい飯持って来るからな。もう少しの辛抱や。」
rb「……うん」
コネシマはお腹を抱えてうずくまる骨の浮き上がったロボロの背中を撫でる
他の奴らもキャッキャッとどんな飯が来るのかと楽しみに話している
確かにいきなり現れたこの国の姫が見ず知らずの奴 隷なんかの俺らにご飯を恵んでくれるなんてこんな嬉しいことはない
皆が喜ぶ気持ちも分からなくもない
でも、そんな簡単に信用していいんか？
所詮貴族やぞ？
これを脅しに「飯を恵んでやったんだから何でも言う事聞け」なんて言われてもなんらおかしくない
そうやって俺らは裏切られてきたんやろ
すると黙ってみんなの騒ぐ光景を見ていたグルッペンが口を開く
gr「あまり信用しすぎるな。後から後悔する事になるゾ」
グルッペンの目が鋭く光る
まだ笑いの止まらないシャオロンは涙の溜まった目を擦りながら答える
sha「なんで？そんな感じ全然せんかったで？なぁ？」
kn「そやな、アホそうやし何かしそうには思えんかったけどな」
せやせやと他の皆も頷く
gr「油断するな。アホそうに見えても貴族ということに変わりわない。演技をして俺達を騙そうとしているのかもしれない。そうやって騙され続けてここに居るのをもう忘れたのか？」
tn「グルッペンの言うとおりや。貴族なんかがこんな俺達にお腹を空かせているからとやすやすと飯を持ってくるとは思えん。持ってきたとしても何か仕込まれてるはずや。絶対食べるなよ。」
俺が言い終わったあと「それはそうやけど……」と誰かが小さく呟く
沈黙に包まれなんとなく気まずい空気が牢屋に流れ出した時
再び遠くから皇女の笑い声が聞こえてきた
『あははははは！！ねぇ見た？あの焦ったルイスの顔！んふふふふ！！』
戻ってくるの早すぎひんか？
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ごまプリン(プロフ) - 紗由さん» はじめまして！ありがとうございます！作りたての時から書きたいなと思ってたので面白いと言っていただけて良かったです！次の過去編も楽しんでもらえるよう頑張ります！！ (2021年6月7日 22時) (
レス) id: 6ebd880c68 (このIDを非表示/違反報告)
紗由(プロフ) - はじめまして。こんにちは。夢主ちゃんの過去編面白かったです！学校で朝通知がきて放課後までずっと楽しみでした!tntnさんたちの過去編も楽しみにしてます！ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 0ea605d8d3 (このIDを非表示/違反報告)
ごまプリン(プロフ) - CO2さん» ありがとうございます！大好きと言ってもらえてめっちゃ嬉しいです！！亀さん更新は中々直りませんが（泣）完結に向けて頑張ります！！ (2021年1月11日 14時) (レス) id: 6ebd880c68 (このIDを非表示/違反報告)
CO2(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品大好きなので、亀更新でも続きを書いてくださるだけで凄く嬉しいです！！これからもごまプリンさんのペースで無理なく更新していってください(o_ _)o (2021年1月11日 6時) (レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまプリン | 作成日時：2020年12月29日 2時
