【銀魂】たまには英雄達の昔話でもしようか＿＿松下村塾篇 (ページ6)

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A side

あれから数週間経って、松下村塾には徐々に生徒が集まり始めた。その大半は貧しく普通の寺子屋に通えない者、親がいない子供などだ。

松陽はお金を取らずに生徒達に教えを説いている。

『松陽！』

松「こらA、授業中ですよ？」

『松陽せんせー！！』

松「ﾌﾌｯ、なんですか？」

『お兄ちゃんがまた抜け出しましたー！！』

松「あの子は全く...」

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松「...今日はここまでです。皆さんお疲れ様でした。

A、銀時がどこに行ったか分かりますか？」

『うん、多分今日はあそこの神社にいると思う』

松「やれやれ。いつになったらあの子は真面目に授業を受けるようになるのやら...私はこれから銀時を迎えに行ってきますね」

『私も行くー！』

お兄ちゃんは剣術稽古の時以外はほぼ授業に来ることは無い。来てたとしてもヨダレ垂らしながら寝てる。

...私？私はちゃんと参加してるよ。授業内容自体は正直どーでもいいが、松陽の近くにいると安心というか、心がポカポカするから心地いい。それに授業にちゃんと参加してたら松陽がお菓子くれるしね。

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神社へ向かう道の途中、私はずっと言いたかったことを松陽に言った。

『...松陽』

松「なんですか？」

『私も松陽の剣欲しい！！』

そう、出会った日に松陽はお兄ちゃんに剣をあげた。それからお兄ちゃんはずっとその剣を大切そうに肌身離さず持ち歩いている。でも剣はひとつしかなかったから、私は何も貰っていない。まあ早い話、お兄ちゃんが羨ましかった。

松「剣、ですか...」

『お兄ちゃんだけずるい...私も何か松陽から貰いたい』

松「そうですね、銀時にしかあげないのは不公平でしたね。すみません、渡せる剣はひとつしかないので何か別のものを用意します」

『ほんと！？』

松「はい」

『やったー！！』

松「ﾌﾌｯ、楽しみにしていてください。

...さて神社につきましたが、なにか揉め事でしょうか？」

『なんか人いっぱいいるね？』

？1「稽古での遺恨を私闘ではらそうとは…それでも武士を目指す者か！それも多勢に無勢で」

モブ「桂か。ちょうどいい。特待生だか知らないがろくに金も納めん貧乏人と机を並べるのも我慢の限界がきていたところだ」

？2「聞いたろ桂。ここには侍なんていねえよ」

どうやらポニテと紫髪の子がモブ達と揉めてるらしい。モブ達がその2人に襲いかかろうとした瞬間...

「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ。発情期かてめえら」