先輩と××…【吉野北人】 (ページ19)

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沈黙も束の間...

北「浴衣、すごく似合ってる。かわいいね」

「ありがとうございます... 真奈先輩と並ぶとどうも自信なくなるんですよね笑」

社交辞令でも嬉しいです、と付け足した

言葉ではそう言いつつ心の中では特大ガッツポーズ

飛び跳ねるくらい嬉しい

北「本当に思ってることしか言わないよ」

北人先輩は何を考えているか分からない

掴みどころありそうでない

いつもどこかふわふわしている

いい意味で

私の勝手なイメージなのだろうか

これでも人間観察は好きだからいつも色々な人を見てるけれど

北人先輩はどうしても気になってしまう

この感情はよく分からない

...

北「花火始まるから行こうか」

「そうですね！楽しみです！」

北｢毎年部活のみんなで来るだ｣

「じゃあ恒例行事なんですね」

北「そんな感じ、だからいつも俺たちの特等席があるんだよ」

頭に？を浮かべながら歩いていると、さっきの屋台が並ぶ場所より少し丘になっている場所についた

そこにはもうみんなが揃っていた

翔「北ちゃんAちゃん、こっちこっち～始まるよ～」

翔吾先輩の下にはビニールシートを敷いてあって、笑顔で体育座りしてる、

はしゃいでいる子供のようでとても可愛らしかった

北「大丈夫？座れる？」

そう言って手を差し伸べてくれた

ギュッ掴むと少し汗ばんだ先輩の手

その生暖かさが私の心臓をドクンと跳ねさせる

今日は心臓が運動しまくり

そっと座ると

翔「人前でいちゃいちゃせんといてや」

北「夏なのに彼女出来ないからってひがむなよ」

翔「ひがんでないわ！！」

2人のやりとりに笑っていると

ドーーーン

ドドーーーーーーン

キラキラと光る花火が次々に打ち上げられていく

陣「ふぉーーーきたな！きたな！夏やな！！」

慎「(パシャパシャ)」

昂「まこっちゃんカメラうるさい！」

慎「←聞いてない (パシャパシャ)」

「綺麗...」

北「だね」

チラッと先輩の横顔を盗み見ようとしたら目が合った

北「？」

「いえ！何もありません！！」

恥ずかしくなり後ろを向いた

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