先輩と××…【吉野北人】 (ページ18)

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壱馬先輩に手招かれ先をいってしまった真奈先輩を見ながらぼーっと歩いていた

からあげ、フルーツあめ、金魚すくい、わたあめ...

どの屋台も賑わっていてどうも並ぶ気にはなれなかった

...

陣「じゃあみんなこの辺で一旦解散して花火始まる頃に集合な～」

どうしよう...

真奈先輩は壱馬先輩と回るだろうし、かといって慎くん達の目立つ集団に付いていくのは気が引ける←

北「Aちゃーん」

「え、はい、」

北「行かないの？」

「北人先輩は行かないんですか？」

北「Aちゃん置いていけないでしょ～危なっかしいもん笑」

「そんな、もう大丈 (ぐぅううう) ...// スミマセン」

北「ははっ、何食べたい？買いに行こう？」

あたりを見回し、目の前のたこ焼きをじっと見つめた

北「たこ焼きね、」

...

北「ひとつ下さい」

屋台「お～カップルか？あつあつだね～」

「ち、ちち、違います！！」

屋台「お？そうかそうか、お嬢ちゃん可愛いから1個おまけな！」

「ありがとうございます？笑 ...えっと、500...」

北「いいから、俺が出す」

「ｯでも！」

北「クッキーのお礼...と言ったらあれだけど」

「ありがとうございます...」

...

買い終え、近くのベンチに座った

「本当にありがとうございます...」

隣ぴったりに座るのは何か違うと思い、少しだけ離れて座った

北「いいって、食べな？」

「いただきます ...ｯあつっ」

出来たてホヤホヤのたこ焼きは猛烈に熱く、はふはふしながら頬張った

北「ははっ、美味しい？」

「はぃっ、とってぇお(はい、とっても)」

2つ目をフーフー冷まして口に入れようとした途端

グイッ

「...//」

北人先輩が私の手を掴み、自分の口の中へたこ焼きを運んだ

北「う～あっつ、うまっ」

「ヨカッタ...デス...」

少し離れていた距離は縮み、0になった

熱が顔に集まっていくのを感じる

いま、絶対、顔赤い

その吸い込まれそうな大きな瞳が私を見つめる

何もかも見透かされそうで怖くなり目を背けた

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