ねこ系彼女のトリセツ Part２【ar×in♀】

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自分の席に戻って、涼介から分けてもらったお菓子を食べていると、教室のドアが開いて宏太が入ってきた。

ざわめく教室。




宏太「知念、あのさ…」

侑李「…修学旅行の班決めあるってさっきいのちゃん連れてかれてたよ？」

宏太「いや、話聞けよ(笑)」



クラスメートのいる前で、なんだか恥ずかしくて顔を逸らしてしまう。
宏太は笑いを零しながら私の席の前にしゃがんだ。



宏太「その伊野尾から伝言なんだって」

侑李「いのちゃんから？」

宏太「そ。さっき光に引きずられてた伊野尾から」


くすくすと笑って「あいつ、猫みたいになってたぞ」なんて呟く。



宏太「あ、それでさ、今日の帰り買い物に付き合って、だと」

侑李「…別にいいけど…………って伝えて。じゃあね、班決め頑張って」

宏太「あ、ちょ、おい！」


ぐいぐいと座ったまま背中を押す。

だって……みんなからの視線が恥ずかしいんだもん。



宏太「…ふは、可愛い(笑)」

侑李「知ってる！！出てって！！」

宏太「照れてんのー？」

侑李「班決めじゃないの！？」


からかうように私の頭を撫でてくる宏太にイライラしながら言葉を返す。



宏太「なに？ツンデレ？伊野尾と光みたい」

侑李「………ハーゲンダッツ奢ってね。…じゃないと一週間口聞かない！！」

宏太「え、ごめんって…」






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