【ポケモンXY】初めてをくれる君【カルム】 (ページ16)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:15,043 hit

15話。ページ16

やっとの思いでハクダンシティに到着。この街はなんだかオシャレな雰囲気が漂っている。都会ではないが、都会とは違った大人しさがあって綺麗だ。

3番道路でたくさんのトレーナーとバトルを繰り返して進むうちに、どうやら日は暮れ始めていたらしい。夕日がこの街をさらに美しく見せる。

　「とりあえず手持ちの子を回復してあげなきゃだな……ごほっ……」

幸い、ポケモンセンターは街に入ると目の前に設置されていたため迷うことはなかった。

ポケモンセンターに入ると、女医さん。通称ジョーイさんが素敵な笑顔で待ってくれていた。うっ……可愛い……。
初めてのポケモンセンターだからなのか、ジョーイさんが可愛いのかはわからないが、すごくドキドキしている。

「すみません！この子たちの回復お願いします！」

「お任せください」

またしても素敵な笑顔。ポケモンは機械で回復するようだ。
どうしてあんな機械で元気にできるんだろう。不思議だ。

いや、でもこんなに可愛いジョーイさんにやってもらえたらポケモンが元気になるのも頷ける。
なんて考えていたらもう回復が終わったようだ。

「はい、みんな元気になりましたよ」

「ありがとうございます！」

お礼を言いポケモンセンターから出る。

　「ふぅ……。あーでも、時間が時間だしこれからじゃあ何もできないよなあ。どうしよう」

とりあえずそこら辺にあったベンチに座ろうと真っ直ぐ足を運ぶ。

つもりだったが、足は思うように動かず、視界はぼやけていった。

「あれ、おかし＿＿＿」

『い』まで言おうとするも私の意識はそこで途絶えていった。

どこかで聞き覚えのある声が聞こえた気がした。