【ポケモンXY】初めてをくれる君【カルム】 (ページ14)

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13話。ページ14

トロバくんに続いてティエルノくんが言う。

「違うポケモンならきっと新しい技を使うよね。いろんなムーブを見たいねえ」

ティエルノくんは事あるごとにダンスの話を持ってくるようだ。本当にダンスが好きなんだな……なんだか素敵。

「カルムはどーするの？」

サナちゃんが聞く。

「オレはハクダンシティのジムリーダーに挑戦するよ」

「ジム…リーダー……？」

私はポケモン素人なため、つい分からない単語をオウム返ししてしまった。
カルムくんは少し驚いた顔をした。と思えばちょっと呆れたような顔をする。
え、私そんなに変な事聞いたのかな。

「いいかい？ポケモントレーナーは、ポケモンジムにいるジムリーダーと戦うことで、自分の実力を確かめるんだ」

「へえ、いろいろと詳しいんだね」

「これぐらい常識だよ」

「そうなの！？うーん難しいなぁ」

呆れながらもちゃんと説明してくれたカルムくんは優しいと思う。

　「そうだ、キミたちにいいものあげるよ。はい、たんけんこころえ。トレーナーに役立つ10カ条を書いておいたよ」

そういって一人ひとりにたんけんこころえを配るカルムくん。もちろん私にも。
これはカルムくんの直筆だろうか。とても綺麗な字だ。
後でしっかり読み込まなくては。

「あっ、ありがとう！」

ポケモン素人の私にはとても嬉しいものであった。私がお礼を言うとそれに続きみんなもお礼を言っていた。

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