33話 可愛いお人形 ページ34
「僕のこともその、名前呼び捨てで、」
「ん?スペード?」
「そ、そうじゃなくて、デュース…」
「あぁ、デュースって呼んでいいの?じゃあお言葉に甘えてありがとう」
ニコリと笑うと顔を赤くしてピシリと固まるデュースくん
ユウが好きなのに私にそんなに照れてたらダメでしょ…
「先輩!笑った顔も可愛いです!綺麗だし素敵です!もっと笑ってください」
「おぉう、どうしたのユウ。グイグイ来るね」
ヨシヨシと頭を撫でる
「へへ…」
「あはは、照れちゃって〜」
その後グリムくんとも仲良くなることが出来た
「あ。そうだ。ユウ、この人形いる?」
「わ、可愛い…!これ、お姫様…?」
「そう。私のユニーク魔法で作ったんだけど女の子を思い浮かべるとどうしてもそのお姫様が出てきちゃうんだよね」
肩くらいまでの艶のある黒髪、血のように真っ赤な頬と唇、雪のように白い肌の少女。
そう、1年前に脳裏に映った"あの少女"
「これって、白雪姫…」
ぼそっとユウが何か言った
「ん?なんて?」
聞き返すと
「い、いえ!」
と慌てたような声が返ってきたので私は特に深入りすることも無く、 そう? と言ってその日は微妙な空気で解散となった
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作者名:ぴよぴよ | 作成日時:2020年5月15日 10時