何故かは分からないが懐かれた。【ツイステ】

25.お客様 ページ26

解せぬ。

本当に客足が伸びてやがる…！

「Aせんせ〜〜オーダーお願いしま〜す」

ニヤニヤと少々気色の悪い笑みを浮かべながら私を呼ぶ生徒。

調子に乗りやがって…

「A先生、間違っても"お客様"を殴ったりはしないよう、お願いしますね」

「ジェイドくん…さすがの私も生徒は殴んないよ…」

その後オーダーを取りに先程呼ばれた席へ向かった

「はい、ご注文お願いします」

「じゃあせんせーで」

と言われぐいっと腕を引かれた

「うあっ、…やめてくださいお客様」

「いつもはうるせぇんだからこういう時くらい楽しませろよ」

「うるさくねぇし！！！！…じゃなかったうるさくしてるつもりはございませんが、」

「いいからこっちに来いよ」

あーもうやだよおおお誰でもいいから助けてよおお

「お客様」

「あ？…!?」

「え、今の声フロイドくん？」

「んー？そおだよ〜…ねぇ、その腕離して」

「な、俺は客だろ」

「うち、お触り禁止なので〜」

相手の生徒の腕を掴みギリギリと力を入れているフロイドくん
骨折っちゃいそうだな…

「そういうことですので。…ってフロイドくん、もう離しなさい。仮にもお客様でしょ」

「だって」

「だっても何も無いでしょ。ほら、早く」

「…わかったよ」

「えらいえらい」

よしよしと頭を撫でると嬉しそうに目を細めるフロイドくん。

やっぱり私の生徒はかわいい

26.やっぱりちょろい→←24.副業始めました

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す