偽りの目覚め ページ2
……
…………
「ん…………」
耳を塞ぎたくなるような大きなサイレンの音。
眠っていたはずの私はそれにより目を覚ますことになる。
周りを見渡すと、どうやらどこかの施設内のようだ。
なんで私はこんな所に……？
「A……起きたのね？……逃げるわよ、少し我慢しててね」
顔を上げると女の人がそう言って私を抱きかかえた。
茶色い髪に紅の瞳。
「……お母、さん……？」
自然と口から言葉が出てくる。
ああそうだ、この人は私の母親だった人……。
「今まで苦しかったでしょう？ごめんね、今日で終わりにするから……」
よくわからないことを言いながら、母は私を抱えたままタタタッと素早く駆けていく。
行く手を遮るものがいれば蹴り倒し、また駆ける。
母は強かった。
「お父さんは……？」
また、勝手に言葉がこぼれでる。
「施設の扉を開けるために先に行っているわ。大丈夫、すぐに合流できるからね」
母は私に笑いかけた。
まだ状況が掴めていない私はただ「うん」とだけ言って笑い返した……。
暫くすると大きな扉が見えた。
扉は開いており、そこから外に出られるみたいだった。
それを見た母は安堵の表情を浮かべ、でも油断はせずに外へ出る。
そのまま進むと……茶色い髪にに青色の瞳の男の人、……私の父親であろう人が立っていた。
それも、傷だらけの姿で。
「お父さん！」
母に下ろして貰った私は父のもとに駆け寄った。
……何故だろう、身体が勝手に動く。
どう動けばいいか、最初から分かっている感じ。
違和感に首を捻っていた私は手を伸ばし、そこでやっと気がつく。
その手はどう考えても今現在の私の手の大きさより小さく、かなり幼い子供のものだった。
えっと……これはつまり…………夢？
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ほとげ - 白猫プロジェクトの小説が少ない中、自分にどストライクで当たるものでずっと繰り返し読んでいました！前から投稿を心待ちにしていますが、もう続きはないのでしょうか？だいぶ前のことなので今さらだと思いますが、是非今後の展開をみてみたいです！！ (2021年1月10日 0時) (
レス) id: 4220748b18 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる(プロフ) - 指摘ありがとうございます、すっかり忘れておりました(￣▽￣;)申し訳ありません (2018年10月25日 8時) (レス) id: 9143c11970 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月25日 7時) (レス) id: 3a1aa74ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるはる | 作成日時：2018年10月25日 7時
