幼なじみが推しだった件。【こ/ろ/ん】

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『これからって…？』

論「なんでさ、あの日、僕のこと振ったの？」

『え、あー…うん…？』

論「どーせ、僕のこと、好きだったでしょ？なんでよ」

『はっ！？なにそれ…』

論「えー？嫌いだった？」

クスッと笑う、論。

『嫌い…じゃないけど…』

論「普通でもないでしょ。少しは、気になってたんじゃない？」

『…まぁね…？』

嫌いじゃない…。むしろ、好きだった。

でもちょっと、ムカつく。

論「なんで僕のこと振ったの？てゆーか今も好き？」

『あの…振ったのは論のファンクラブの子に脅されてて…。今は…わかんないかも…』
そう言って、論から目線を外す

論「あっ嘘ついた。今」

『へっ…？』
論「昔っから、Aって嘘つくと目外すよね。」

『え、あー…うーん』

論「だからババ抜き苦手なんだよ…w」

言われてみれば…幼い頃から嘘つくのは苦手。

論「ま、今もAは僕のこと好きってことだよ。」

と、半ば強制的に決められた。

論「ってことで、どうする？もう結婚しちゃう？」ﾆﾔﾆﾔ

『けっこ…！？』

論「まだ早いか、"僕達"には」

僕達って…しかも結婚…！？

論「でも、僕が配信者してんのは、Aに会うためなんだよ？」

は？私に会うため？

論「…A、昔っからネットとかに興味持ってたし、僕もこの業界に入れば…Aに会えるかなって」

論「…ずっと…会いたかった」



会いたかった

その言葉は、私がころんくんに会いたかった気持ちよりも、ずっとずっと重くて…。


論「……ま、今何やってるの？僕はすとぷりしながら、正社員で働いてるけど…」

『私も正社員。』

論「へー。あ、僕の職場、すとぷりのみんないるし、あわせてあげる。きて！」

『えっちょ、引っ張らないでよ！！』








『…ここって……』

論「僕の職場！」

『…いや、私の職場だよ』

論「…え」

『…フロア2。論は？』

今更、職場が同じでも驚かない。

論「えっえ…フロア4…フロア2ってさとみくんの所じゃん…」


『え、さとみくん？』

待って、思い当たる人しかいない。

今日も里先輩いたかなぁ…←

『先、さとみくんのところいくかー。』

論「あ、うん…？」


フロア2

『里先輩いらっしゃいますか〜』

里「ふわぁ…ん？Aちゃん…と…論！？」

里「ちょ、ちょっとまってて！今終わらせるから！」


大慌てで仕事を終わらせる里先輩。

『あ、焦らないで大丈夫ですよ〜』

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