#The first story ページ3
+++
【イソップ・カール様へ】
そう書かれてあるやけに大きいオレンジ色のダンボール箱を配達員のビクターさんから受け取る。
「はい、これでいいでしょうか？」
荷物の受け取りのサインを書いて渡すと嬉しそうにビクターさんは紙を受け取った。
「大丈夫です、ありがとうございます！｣
彼が来てからは僕らに支給される物や手紙は全て彼が丁寧に運んでいる。
そのおかげでわざわざショップに取りに行くことがなくなって人と会わなくてすむようになった…かなりありがたい。
受け取った大きなダンボール箱を部屋の机の下に運び込み早速中身を開けてみる。
恐らくこの前頼んだ道具が届いたのでは…と思ったけど頼んだのは昨日のことでこんなに早く来ることは今まで無かった。
それにこんなに大きいダンボール箱で送ってくるのは不自然すぎる…。
少し警戒しながら箱のガムテープを剥がした瞬間“謎の物体”が勢いよく箱から出て僕の額に直撃し再び箱の中に戻っていった。
「いたた…一体なんですか…」
ジンジンと痛む額を押えながら箱を除くと僕と似たように頭を抑える人…のような鳥……？がダンボールの底でうずくまっていた。
真っ白な髪の毛に腕の代わりに銀色のふわふわの羽があり足は鳥のようになっている。
胴体と頭部は人間で顔はここからじゃよく見えない…。
紙が底に入れられておりその紙の表には【新ペット/鳥人_シド_“貴方専用のペットです”】と書かれていた。
「はい…？」
僕の…専用……ペット？
紙を片手に僕はその場でしばらく固まった。
#The second story__→←character__
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひまわり(プロフ) - お兄ちゃんめちゃくちゃ可愛いです。幸せなエンドもあってどっちも好きだけどツンデレなイソップには兄さんと幸せになって欲しいな(*^_^*)ほっこりしました (2020年9月21日 17時) (
レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
夕 - とっても感動しました！面白かったです！ (2020年8月29日 10時) (レス) id: efc5c7c00a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：第五にハマってるやつ | 作成日時：2020年8月6日 6時
