【Hazbin Hotel】赤い鹿と赤い犬は仲が悪い【アラスター】 (ページ16)

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14.ケチページ16

ｳﾞｧﾚﾝﾃｨﾉ｢にしても、ラジオデーモンが戻って来てるのは知ってたが、まさかお前まであんなバカみたいなホテルにいるなんてな！｣

『ん...俺は面白半分、もう半分はコイツの脅しだ』

ｱﾗｽﾀｰ｢ナハッ！脅しだなんて！ただワタシは貴方の力を有効利用して差し上げようとしてるんです、こぉんな城で閉じこもるよりよっぽどいいと思ったんですよ。ワタシなりの優しさです♪｣

親指で窓から見えるハズビンホテルを指差しながら俺の頬を掴んでニヤケ面をするヴァレンティノと、その手を払い除けながらｼﾞｼﾞｯと不機嫌そうにノイズを鳴らしさりげなく俺を自分の後ろに隠すアラスター

アラスターはチームVの事になると機嫌が悪くなるから早く帰って欲しいのに、ヴァレンティノは一向に帰ろうとする気配はない。どうしたものか...と悩んでいるとヴァレンティノのスマホに着信が入りそれに出たヴァレンティノは急に機嫌を悪くしだした

ｳﾞｧﾚﾝﾃｨﾉ｢ﾁｯ...あのクソビッチ...！おいA！また来るから次こそ絶対にオレ達のチームに入ってもらうからな！｣

『おぉお...もう来ないでくれよ...』

ｱﾗｽﾀｰ｢やっと帰りましたか......ではA、帰りますよ。ニフティーが貴方が消えたと喚いて仕方ないんです｣

ヴァレンティノがぶつくさ文句を言いながら帰った瞬間、アラスターの圧が弱まった気がするも背中越しではアラスターの表情が読めなかったが、クルッとこっちを向いたアラスターはいつもの笑顔で笑っていた

本当にアイツらが嫌いなんだな...まぁ30年代以降の技術は嫌いって言ってたからあーいう現世の流行りとか機械を使うアイツらが嫌いなんだろう

だからって俺まで巻き込まれるのは本当に困る。ただアラスターのいい"友人"で森の奥にあるこの城でゆっくり過ごしていただけだってのに...

けどまぁニフティーには悪い事をしたな...確かに1人になりたいからって嘘をつくのは悪かったか。何か新しいおもちゃでも持って行ってやろう

戸棚に置いてあった昔に貰ったゴキブリのおもちゃを汚い物をつまみ上げるように持ちながら袋に入れた。なんでこれを捨てずに取っておいたんだろうな。自分でもよく覚えてない

『アラスター、これニフティーに渡しといてくれ』

ｱﾗｽﾀｰ｢ダメです。自分で渡してちゃんと謝りなさい｣

『ちぇっケチ』