*.+ﾟアクアリウムと流星群*.+ﾟ【あんスタ】【深海奏汰】 (ページ34)

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試験② ページ34

試験という名の鬼ごっこをはじめて5分。

全く捕まらない！！

どうなってるの！？ほんとに人間なの！？

というのも仙石さんが速すぎて追いかけるので精一杯。

しかもなんとか追い詰めたと思ったら壁をつたって逃げてしまう。

まるで忍者のようだ。

捕まえるなんてあと10年あっても無理そうだ…

でも私にだって諦められない理由はある

かなてぃ人形の為にッ！！絶対に捕まえる！！

「こっちでござるよー！」

『ｸｧｯ…！！かなてぃ人形ッ……!!!!』

とにかく必死に足を動かす。
死にものぐるいで足を動かす。

壁をつたって逃げるときは流石に私はできないのでジャンプして手を伸してみる。

あれこれ試行錯誤をするが仙石さんには届かない。

気づけば残り2分。
状況は正直絶望的だ。

私は一度足を止め、深く深呼吸をする。

そして耳を澄ませ足音を聞く。

『ここだッ！！』

地面を思い切り蹴り限界まで手を伸ばす。

やった！！足にタッチできた！！

「マジでござるか…A殿が目を瞑っていたから油断したでござる…」

嬉しさが込み上げて来る。かなてぃ人形ゲット！！
今年一嬉しいかもしれない。

会議室に戻るとリアルかなてぃ…じゃなかった
奏汰くんが褒めてくれた。

「うぅ…！悔しいでござる！！次は負けないでござるよ！」

「まさか忍くんが負けるなんて…Aさん商品のかなてぃ人形1000円です。」

『え？お金取るんですか？』

私が高峯さんの方をまじまじと見るとかなてぃ人形ギュッと抱きしめ当然のような顔をして見返してきた。

「かなてぃが可愛くって愛着が湧いたので…それに最初から景品なんて言ってません。商品って言いました。」

『そ、そんなぁ…かなてぃ人形のために頑張ったのに…』

「…冗談ですよ…どうぞ…」

高峯さんからかなてぃ人形を受け取ると天まで飛びそうなくらい嬉しかった。頑張ってよかった…！！

「よし！じゃあ次の試験だ！高峯！説明を頼んだぞ！」

「はぁ…そんなふうに言われなくてもわかってますよ…次は料理です。」