第 ６ ６ 話 ページ25
＿Aside＿
三「A…大丈夫か！」
シ「……しーちゃん、幻術を斬って下さい」
あの俺が幻術だと分かったシノアは、幻術の俺を斬っていった。
シ「一体これは何のおふざけですか？グレン中佐。」
グ「これはお前への仕置だ。シノア、これはお前の部隊だ。お前のミスでチームの仲間が簡単に死ぬんだ。その事を教えてやってる。」
グレンの言葉に、唇を噛みながら聞いているシノア。 やっぱ、分隊長として俺達の命を任されている奴として、色々な覚悟とかがあんのかな…？
グ「お前は分かっていない。お前は今まで大切な人間を作ったことがない。だから誰かを失う恐怖を知らない…。だがここから先は違う。一つのミスであっさり人間が死ぬ。お前のおふざけで家族が死ぬんだ」
シ「そんなことは…」
グ「よし、なら試験だ。こっちは俺、十条美十、柊深夜の三人だけで相手してやる。三対五…。シノアがちゃんとチームワークの訓練してれば、俺達に勝てるはずだ。負けるようなら連帯責任で全員に罰を与える。10秒後に戦闘開始だ」
おい、それはいくらなんでもやり過ぎじゃないか？ 確かにシノアのおふざけで俺がこんな感じになってしまったけど…
『あんまシノアをいじめんなよ！ シノアだって頑張ってんだよ！』
グ「お優しいねぇ…。なら、その愛しの上官シノアちゃんのために勝ってみせろよ」
俺はグレンの言葉を聞き、シノア達の所に一度戻った。
シ「では、作戦を立てます。まずそれぞれの能力の確認をしましょう。私の鬼の能力は攻撃範囲に入ったものを感知するものです。」
三「私は鬼を複数出して、攻撃をする。 ただ力はあまり強くはないな…」
君「じゃあ、次は俺だな。俺のは……」
シ「あ、すみません…。時間が無くなってきたのでAさん、君月さん与一さんは説明しなくて大丈夫です。」
えー…言いたかった。
君月も同じ感じだな。というか、俺と君月ってどっちが強いんだ？
シ「そこのお馬鹿さん…。聞いてますか？」
『なっ、それ…俺のこと言ってんのか？』
シ「他に誰がいるんですか…w では、続けますよ。私の鎌の範囲でAさん、君月さんが前線でグレン中佐を。与一さんは深夜兄さんを。私とみっちゃんで美十さんをそれぞれ抑えます。 いいですか？」
俺はグレンとまた闘えるのか。 あん時は一撃でやられたからな…。
今度こそ、俺が勝ってやる！！
グ「やるぞ〜ガキども。」
グレンの言葉で、一斉に俺達は構えた。
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作者名：ﾎｯﾄﾐﾙｸ | 作成日時：2018年5月24日 0時
