【終わセラ】二人の吸血鬼_ｾﾗﾌ_と一人の人間_ｾﾗﾌ_ 《３》【男主】 (ページ24)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:44,622 hit

第６５話ページ24

＿Aside＿

時「グレン中佐はかなり怒ってらっしゃいますよ。それなりの覚悟はできていますか？」

『当たり前だ！ …です。』

吸血鬼を倒しに行くのに、人間にビビってたまるかよ。それに、相手はグレンなんだ…。ビビってたら絶対に馬鹿にされる。

しばらく歩くとグレンがいた。

グ「ん…来たか。」

ビビリはしないと決めたが、次の言葉に少し身構えてしまう。だが、グレンの口からこぼれたのは間抜けな声だった。

グ「で…？調子はどうだ？」

『は？お前、俺を説教するために呼んだんじゃねぇのかよ…』

俺がそう言うと、なんかグレンの顔が俺を馬鹿にしているように見えて来て、殴りたくなった。

グ「あー、あれだろ？どうせ、シノアとかのおふざけで遅くなって、お前はそれを庇ってんだろ？バレバレだっつうの。」

なんだ、グレンは全部知ってたのか…

グ「で、どうだ。仲間とは家族になって来たか？」

俺はグレンの言葉を聞いて考える。
確かにあいつらはもう家族だ。誰かがピンチになったら、速攻助けに行く覚悟があるくらいな。
でも、なんかグレンにそう言ったら馬鹿にされそうだなぁ…。

俺は周りを見回す。周りにはグレンの仲間がいる。俺はグレンに言い返そうと思い顔を上げた。

『こいつらはお前の仲間なのか？家族なのか？』

俺がそう言うとグレンは周りを見回し、少し顔を手で押さえる

グ「あ～…それは言いたくない。」

あ、こいつ…照れてるなw
おもしれぇwww

『あっ、そういえば。俺を怒らないならなんでここに呼んだんだよ。』

さっき聞こうと思ってたけど、完全に忘れてた。

グ「あぁ、シノアにお仕置きするためだ。あいつは俺をなめてるからな。だが同じチームになる以上、どちらが序列が上か教えておく必要がある。ってわけで、五士、幻術展開。」

グレンがそう言うと、五士って言う人がパイプを吹き、煙が現れた。
よく目を凝らしてそれを見ると、正座して石の板？みたいな奴を膝に乗せた裸の俺が現れた。

幻『ぎゃぁぁぁ！！助けてぇぇええ！許してええ！！』

『な、なんだあれ…。あれが、俺？』

グ「五士。ママって呼ばせろ」

五「りょーかい」

幻『ママぁぁ！！おしっこがぁぉ！！僕、おしっこちびっちゃったよぉぉ！！』

あーー！！恥ずかしい！！なんなんだよあれ！！

グ「なんだ、いつものお前じゃねぇか…」

『はぁぁぁあ！！なんだと！！』

俺達が言い争っていると、シノア達が中に入ってきた。