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第 4 4 話 ページ3

_ミカside_


優「に、人間どもが…。一体Aに何をしやがったんだ!?」


グ「ふふふ、派手な演出だろう?あれが俺の切り札だよ」



フェ「でも結果はなんにも出なかったじゃない」



グレン「いや出たね。俺たちはなんせただの時間稼ぎの囮だからな…。日本帝鬼軍のお偉方が本隊率いてここに来る。お前らはこれで終わりだ」


フェ「ん?」


僕は遠くの方に人の気配を感じた。


深「おっとバレた〜。でももう遅いよ…。敵を貫け白虎丸。あ…グレンには当てないようにね〜。じゃ…ズドン」



いきなりその人間の武器から虎の化け物のようなものがフェリドを襲った。


フェ「くそッ…」


フェリドはギリギリ避けた。


フェ「…ふ〜、助かった。君の忠告がなかったら狙撃で死んでたかも…。 ……ん?」


いつの間にか大量の人間が戦場に到着していた。


暮「よし一瀬中佐。分家のクズの割には良くやった。あとは柊家で引き継ごう。俺の部隊が吸血鬼を殲滅する」


グ「どうぞ。いつも通り、美味しいところばっかり本家様が持っていけよ…。」


暮「はは、愚痴るなよグレン。後でお前にもちゃんと褒美をやるからさ」


新しくきた人間が周りの奴らに命令をしている。


クロ「これどうするフェリドくん?」


フェ「う〜ん…。人間がわらわら増えてきてなんか気持ち悪いから逃げる。僕がやりたかったことはちゃんと終わったし」


何のことを話しているんだ……。




それより……やっぱりAちゃんは人間の所にいたら駄目だ。
今すぐ連れ戻さないと…。


ミ「優ちゃん…。今のうちに僕達でAちゃんを連れ戻すよ…」


優「おう!!」



僕達は人間達の方へ進もうとした…










が_____




フェ「どこ行ってるのかなぁ?優君、ミカ君?」


フェリドに捕まった。


優「離せ!フェリド!! 俺たちはAを連れ戻すんだ!!」


フェ「気持ちは分かるけど今はムリムリ。ほら見てよ、人間どもの欲望があんなにも醜くAちゃんに絡みついてる」


フェリドが指差した先では人間がAちゃんに抱きついている。


ミ「くそ……くそ!! 人間どもが!!」


優「Aを騙してるくせにっ!!」


フェ「あはぁ…どう?そろそろ人間が嫌いになってきたでしょう?人間が嫌い、でも吸血鬼も嫌い。じゃあ一体君は何になるのかなぁ〜〜?」


そう言い帰るよ〜と言いながら僕と優ちゃんの首元を掴んだ。




僕と優ちゃんはその手から、逃げた。

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作者名:ホットミルク | 作成日時:2018年5月24日 0時

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