【終わセラ】二人の吸血鬼_ｾﾗﾌ_ と一人の人間_ｾﾗﾌ_ 【男主】 (ページ5)

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第４話ページ5

＿Aside＿

あの後は散々だったな。
町は完全に崩壊していて、皆怖かったのか震えていた。

吸血鬼の都市に連れてこられ、毎日血を抜かれてはまずい飯を食って寝る。

こんな生活が終わる日って来んのかな？

俺が一人で考えていると…

？「あ、ここに居た！」

『あ、茜…。』

俺たちの家族の一人、茜が立って居た。

茜「あれ？ミカは？一緒じゃないの？」

優「あんな奴知らねぇよ…。』

茜の言葉にぶっきらぼうに返す優。

茜「また、喧嘩したの？」

優「喧嘩じゃねえ…」

茜はこのままじゃラチがあかないと思ったのか、俺に説明するよう求めて来た。

『まぁ、色々あったんだよ…』

説明するのが面倒くさかったため、察して欲しくてそう言った。

茜「まぁ、いいか。それよりも、今日はカレーだって！」

茜の言葉に俺と優は疑問が浮かぶ。

ここで出される飯は正直食えたもんじゃない。なのになぜカレーという豪華なものが食べれるのだろうか？と

だが、その疑問は茜の一言で消えた。

茜「なんか、ミカが裏ルートで見つけて来たって言ってたよ。」

茜がそういった時、優から小さくだが舌打ちが聞こえた。多分殴ったことを後悔してるのだろう。
優はなんやかんや言って優しいからな…。

その後、みんなでカレーを食べ、俺と優はミカが帰ってくるのを待っていた。
夜になりみんなが寝静まった頃…

ミ「ただいまー。あれ？優ちゃんとAちゃん起きてたの？」

ミカが帰ってきた。
俺は一応、お帰りとは言っておいた。

優「カレー美味かった。みんなよろこんでたぞ。」

ミ「そう、それは良かった。」

『で、ミカはそのカレーのために何をされたの…。』

俺がそういうとまた無理して作り笑いをするミカ。
その顔を見て、俺と優はこれからは俺たちも手伝うといったがやんわりと断られた。

ミ「ただ、ミカエラさんは血を吸わせただけではないんです！」

沈黙が続くなか、それを破るようにミカが明るい声で言った。

そして、俺たちの前にあるものを出した。

優「お前、これ…」

『銃に…地図？』

俺たちの目の前には銃と、一枚の地図があった。

『これで何するの？』

俺がそう聞くと、その質問を待ってましたと言わんばかりのドヤ顔でミカは言った。

．

ミ「この世界から出るよ！今日、今からね！！だからみんなを起こして！！」

．