【終わセラ】二人の吸血鬼_ｾﾗﾌ_ と一人の人間_ｾﾗﾌ_ 【男主】 (ページ27)

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第２５話ページ27

＿Aside＿

『んぅ…ぅ…。』

グ「？！も、もう終わったのか。(まだ20分しか経ってないぞ…。)」

なぜか驚いた顔をするグレン。

そして、俺の手には阿修羅丸が……。

ついに、ついに俺は……

吸血鬼を殺せる武器を手に入れたんだ！！

グ「A早かったな。」

『え？君月と与一はまだなのか？』

あたりを見回すと、まだ君月と与一は起きていなかった。
てことは、俺が一番か！！

あっ、そういえば……

『おいグレン。阿修羅丸が言ってたんだが…。俺って少し人間じゃないのか？』

グ「？！ (やはり気付くか…)いや、お前は普通だ。鬼はそうやって惑わそうとすることはよくあるんだ。」

グレンが言うならそうなのか……。

それから、しばらくしたら君月が起きた。

『お、終わったのか！どうだった？』

まぁ、聞かなくても分かるが…

君「成功したに決まってんだろ…。馬鹿かお前は…。あ、馬鹿だったなw」

お前ぇぇ……。

グ「はいはい、めんどくせぇから喧嘩すんな。」

グレンが俺たちの間に入る。
別に喧嘩じゃねぇし……。

それにしても……。

『与一、遅いな…。』

君「あぁ、確かに……。」

明らかに遅い与一を心配していると＿＿＿＿

＿＿＿＿＿ﾄﾞｫﾝ

いきなり爆発音がした。

グ「あーあ、まじぃな…。与一はやっぱちょい力が足りなかったか。でも、ま『黒鬼』に挑戦して3分の2が成功は上々だろ。」

グ「よし、鬼呪装備も手に入れたことだし。吸血鬼殲滅部隊月鬼ノ組での初任務をおまえらにやろう。A、君月。」

グレンが俺たちの方を見る。

グレン「天井を見ろ。人喰い鬼が出た。お前ら二人で始末しろ。」

は、始末？！何言ってんだグレンは！！

俺は咄嗟に天井を見た。
そこには弓の装備をしている与一がいた。
だが、明らかに様子がおかしい。

『よ、与一…？』

与「危険な人間は皆殺しにしよう…。」

．

そう言った与一の頭には二本の角が生えていた。